ACL損傷のドルフィンズQBタネヒル、手術は未定
2017年01月26日(木) 11:27今シーズン、マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルはチームの看板エースとしての立場を一層強固なものにしたが、シーズンの終え方は今後に影を落としている。
昨年12月11日(日)、プレーオフへとチームが前進を続ける中でタネヒルは膝を負傷。当初、ACL(膝前十字靭帯/ひざぜんじゅうじじんたい)の断裂と思われていた負傷は結局、少しばかり軽度のACLとMCL(膝内側側副靭帯/ひざないそくそくふくじんたい)の部分裂傷に済んだ。このため、ピッツバーグ・スティーラーズとのワイルドカードゲーム前の練習にも復帰したタネヒルだったが、先発QBには試合に出場できるほどの状態ではなかったタネヒルに代わり、マット・ムーアが選ばれた。そして、あえなくドルフィンズはスティーラーズに完敗してしまったのだ。
今オフシーズン、ドルフィンズは全力でトレーニングに励むだろうが、チームの一番の懸念事項はタネヒルの今後についてだろう。
膝の靭帯が裂傷しているゆえ、タネヒルが手術を行う可能性は考えられる。ドルフィンズのフットボール事業担当副社長であるマイク・タネンバウムは現地25日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のアンドリュー・シシリアーノ、ダニエル・ジェレマイア、マイク・マヨックと共に参加したシニアボウルの練習の間、タネヒル自身が決める問題だと語り、現段階では何も決定されていないと明かした。
タネンバウムは「検査結果だけを受けて全て決めるものでもない。手順を踏んで、チームドクターにも話を聞きつつ判断すべきだと思っている。もちろんライアンが中心となっている話だ。信頼する医療チームにアドバイスをもらうことになっている。どういったプロセスを踏むのかは今後、次第に分かってくるだろう」と語っている。
タネンバウムは加えて、もしタネヒルが手術を受けることになった場合、来季のレギュラーシーズンに影響が出るかどうかについてはまだ分からないと述べた。
ヘッドコーチ(HC)のアダム・ゲイズがタネヒルをプレーオフで起用しなかった理由の1つは、QBにはディフェンスからのプレッシャーがかかる場面で効率良くポケットから逃げ出す能力が必要とされるからだ。タネヒルはそれが可能な状態ではなく、その結果、サイドラインで戦況を見つめることとなった。
負傷から1カ月以上経過し、タネヒルは今月末にMRI撮影を含む再検査を受ける予定だ。この検査ではおそらく、負傷箇所も多少の回復を見せていると信じたい。この結果によってドルフィンズはタネヒルの復帰時期に関する正確な情報を入手でき、今後のオプションやタイムテーブルなども計画が可能となる。2017年、フィールドで見るタネヒルの膝には固定具が装着されているだろうが、同じようなQBは他にもいる。トム・ブレイディやドラフト1位指名候補であるデショーン・ワトソン、その他多数もしかりだ。
過去のACL手術に要した復帰時間などを考慮すれば、おおよその復帰時期はもうじき判明するに違いない。