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ベリチックやブレイディら、政治に関する質問は回避

2017年02月01日(水) 01:34


オープニングナイトに出席したニューイングランド・ペイトリオッツ【AP Photo/Eric Gay】

現地30日(月)、ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは、フットボールに関する質問以外にも気さくに答えるなどし、第51回スーパーボウルの幕開けとなるオープニングナイトを楽しんでいるように見えた。

ベリチックはインタビューの中で、「今はここ以外にいたくない」ともコメントしている。

とはいえ、さまざまな質問に答えたベリチックでも、政治に関する質問については応答する気はなかったようだ。過去には元アメリカ合衆国大統領であるジョージ・H・W・ブッシュ氏と親交を深めたこともあるベリチックには、ドナルド・トランプ新大統領に対するメッセージがないかとの質問も飛んだが、これにはベリチックも笑顔で首を振った。

ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディもトランプ氏との親交について質問を受けている。

ブレイディは「政治については何も話さないよ」と答えるも、記者からはなぜトランプ氏との交友関係について話すことを避けているのかと、さらなる疑問がぶつけられた。それを受けてブレイディは次のようにコメントしている。

「今は試合に向けてポジティブなことだけに集中したいんだ。チームメイトのことだったり、自分たちがここまで勝ち上がってこれた理由だったりね。今ここにいられるのは、たくさん努力した結果なんだ。最高の舞台で2チームが激突する。試合のポジティブな部分だけに集中したいんだ」

アトランタ・ファルコンズのワイドレシーバー(WR)モハメド・サヌーもブレイディ同様に、フットボールに集中したいとコメントした。

「自分がここにいるのはフットボールの才能があるからであって、自分がイスラム教徒だからではない。だからフットボールの話しかしたくない。たとえこのまま自分の宗教についての質問を受け続けたとしても、答えは毎回同じになる。フットボールのことを話すためにここにいる、それだけだってね。みんなのことは尊敬している。ただ自分がここにいるのはフットボールの話をするためなんだ」

サヌーに対しては、トランプ氏が新たに掲げたイスラム教徒への入国制限に関しての質問が何度も投げかけられた。サヌーは取り乱すことなく対応し、記者に感謝の意を見せる場面も見られた。

「もちろん、いろいろと考えていることはあるけれど、今ここでする話ではないと思う」

ファルコンズのセーフティ(S)リカルド・アレンは、スーパーボウルを目前にチームで政治について会話することはないと語った。

「世界中が影響されているのは理解している。ただ今のチームには必要ない話なんだ。関心がないとかではない。影響されている人たちに対しての敬意は持っている。ただ普段からミーティングの際に政治について話したりはしないんだ。チームの調子を乱しかねないようなことに集中したくない。世の中で起こっているどんな小さなこともチームが分裂する理由になってしまうからね」