かつてシアトル・シーホークスに在籍したこともあるマックスウェルは地方紙『Palm Beach Post（パーム・ビーチ・ポスト）』に対し、「そのうちドルフィンズもシアトルのセカンダリーみたいに話題になる。ニックネームが必要。そのニックネームに恥じないようにプレーしないといけない。名前負けしないように頑張らないと。このチームにはポテンシャルがあるんだ。きっと大きなことをやってのける」と語っている。

マックスウェルの考えでは、シアトル・シーホークスの伝説となったLOB（リージョン・オブ・ブーム）が当面の目標のようだ。結局、昨オフシーズンにトレードでフィラデルフィア・イーグルスからドルフィンズに移籍したベテランCBマックスウェルを除き、ドルフィンズのセカンダリーにはまだその実力に不透明な部分が多い。

先シーズンのドルフィンズDBは多数の故障者に泣いた。スティーラーズ戦の敗戦も主な要因はそれだ。マックスウェル自身も足首の負傷によってシーズン最後の3試合に欠場。期待されたセーフティ（S）イサ・アブドゥル・クドゥスは首の負傷によって最後の2試合を、フリーセーフティ（FS）レシャッド・ジョーンズも肩の負傷によってシーズンの半年間を棒に振っている。

それでも、多発した故障者に代わって出場した若手CB、ザビエン・ハワード、トニー・リペット、ボビー・マッケインが期待に応える活躍を見せたドルフィンズ。来シーズン、ドルフィンズが層を厚くするためにも若手からの突き上げが必須だ。

しかしながら、ラインバッカー（LB）コーチから内部昇格で守備コーディネーター（DC）に就任したマット・バークの下、ドルフィンズのセカンダリーがいかに万全なメンツをそろえようとも、リーグ15位にランクするディフェンシブライン（DL）がいきなり“LOBレベル”へと進化するかどうかははなはだ疑問ではある。