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ジャイアンツがベテランWRクルーズを放出

2017年02月14日(火) 09:47


ニューヨーク・ジャイアンツのビクター・クルーズ【AP Photo/Bill Kostroun】

もうニューヨーク・ジャイアンツのユニフォームをまとったワイドレシーバー(WR)ビクター・クルーズの姿を見ることはできないのだろうか。

ジャイアンツは現地13日(月)、元ドラフト外フリーエージェントのスターWRクルーズを放出したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のキンバリー・ジョーンズによると、当人であるクルーズはこれを承知する反応を見せているようだ。

このニュースを最初に報道したのは『The Record(ザ・レコード)』だった。

ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジェリー・リースは声明の中で「ビクターはNFLの中でも多くの成功を収めてきた選手だ。彼はジャイアンツに来て手に入るものは全て手に入れたのではないか。ドラフト外フリーエージェントからプロボウラーにまで登りつめ、第46回スーパーボウルでの彼はチームの要として頑張ってくれた。偉大なる選手としてこれからも彼の名前はジャイアンツの歴史に刻まれていくだろう」と語っている。

クルーズの放出によってジャイアンツのサラリーキャップには1,000万ドル(約11億4,000万円)分のスペースが生じる。今シーズンのクルーズには740万ドル(約8億4,000万円)が支払われる予定だった。

これでジャイアンツの一時代が終わったと言えよう。2010年のプレシーズン、ニューヨーク・ジェッツ戦で3タッチダウンを決めたクルーズは一気にスター選手への街道を突っ走った。ジャイアンツ施設の近くに位置するニュージャージーのパターソン出身のクルーズは、地元の伝説的選手としてその名をジャイアンツ史に刻む。2011年には初のフルシーズンを経験し、82キャッチ、1,356ヤード、9タッチダウンをマーク。この年のクリスマスイブにジェッツ戦で見せた99ヤードのタッチダウンはジャイアンツのスーパーボウル出場を大きく引き寄せるスーパープレーとなった。

第46回スーパーボウルでは4キャッチ、25ヤード、1タッチダウンでチームの優勝に貢献。また、その2週間前のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦ではサンフランシスコ・49ersに対して10キャッチ、142ヤードと群を抜いた活躍を見せた。

2016年のシーズン前までに膝蓋腱(しつがいけん)断裂やふくらはぎの故障によって2年間で28試合に欠場したものの、先シーズンは予想以上の復活を果たした30歳のクルーズ。通常、スピード系の選手にとっては致命的とも言えるケガを乗り越えたクルーズは先シーズン、39キャッチ、586ヤード、1タッチダウンをマークしてチームに貢献する方法を見出していた。

NFLネットワークのジョーンズも言及しているように、ケガが回復すればするだけクルーズはチームのプラスになるはずだ。ジャイアンツがより金額を下げる形でクルーズをチームに呼び戻す可能性も考えられるし、今後、どこか違う場所のトレーニングキャンプに参加している姿も想像できる。クルーズ自身、まだまだ現役を続けていく覚悟はあるようだ。

クルーズは声明の中で「まだまだこの先は長いと思っている。この体であればまだまだやれる。時が来れば、次のチャンスをまた探しに行く」とコメント。

クルーズはジャイアンツでの数年間、元攻撃コーディネーター(OC)でクオーターバック(QB)イーライ・マニングのコーチを長年務めたケビン・ギルブライドによって構築された攻撃陣の柱ともなっていた。ハキーム・ニックスと共に、2011年のジャイアンツはリーグ5位のパス攻撃、アテンプト平均ヤードはリーグ4位につけた。その当時、スロットの役割を担ったクルーズのプレーでQBマニングはよりスムーズに動けたと言っても過言ではない。

マサチューセッツ大学からドラフト外で入団したクルーズはジェリー・リースの時代にあって再契約に至った数少ない選手でもある。2013年当時、かなりの倹約チームとして知られたジャイアンツがクルーズに提示した5年4,500万ドル(約51億円)の延長オファーは周囲を驚かせた。クルーズはジャイアンのチーム史でレシーブヤード(4,549ヤード)は10位、タッチダウン数(25回)で17位にランクしている。

クルーズの放出によってジャイアンツのサラリーキャップには1,000万ドル(約11億4,000万円)分のスペースが生じる。今シーズンのクルーズには740万ドル(約8億4,000万円)が支払われる予定だった。

これでジャイアンツの一時代が終わったと言えよう。2010年のプレシーズン、ニューヨーク・ジェッツ戦で3タッチダウンを決めたクルーズは一気にスター選手への街道を突っ走った。ジャイアンツ施設の近くに位置するニュージャージーのパターソン出身のクルーズは、地元の伝説的選手としてその名をジャイアンツ史に刻む。2011年には初のフルシーズンを経験し、82キャッチ、1,356ヤード、9タッチダウンをマーク。この年のクリスマスイブにジェッツ戦で見せた99ヤードのタッチダウンはジャイアンツのスーパーボウル出場を大きく引き寄せるスーパープレーとなった。

第46回スーパーボウルでは4キャッチ、25ヤード、1タッチダウンでチームの優勝に貢献。また、その2週間前のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦ではサンフランシスコ・49ersに対して10キャッチ、142ヤードと群を抜いた活躍を見せた。

2016年のシーズン前までに膝蓋腱(しつがいけん)断裂やふくらはぎの故障によって2年間で28試合に欠場したものの、先シーズンは予想以上の復活を果たした30歳のクルーズ。通常、スピード系の選手にとっては致命的とも言えるケガを乗り越えたクルーズは先シーズン、39キャッチ、586ヤード、1タッチダウンをマークしてチームに貢献する方法を見出していた。

NFLネットワークのジョーンズも言及しているように、ケガが回復すればするだけクルーズはチームのプラスになるはずだ。ジャイアンツがより金額を下げる形でクルーズをチームに呼び戻す可能性も考えられるし、今後、どこか違う場所のトレーニングキャンプに参加している姿も想像できる。クルーズ自身、まだまだ現役を続けていく覚悟はあるようだ。

クルーズは声明の中で「まだまだこの先は長いと思っている。この体であればまだまだやれる。時が来れば、次のチャンスをまた探しに行く」とコメント。

クルーズはジャイアンツでの数年間、元攻撃コーディネーター(OC)でクオーターバック(QB)イーライ・マニングのコーチを長年務めたケビン・ギルブライドによって構築された攻撃陣の柱ともなっていた。ハキーム・ニックスと共に、2011年のジャイアンツはリーグ5位のパス攻撃、アテンプト平均ヤードはリーグ4位につけた。その当時、スロットの役割を担ったクルーズのプレーでQBマニングはよりスムーズに動けたと言っても過言ではない。

マサチューセッツ大学からドラフト外で入団したクルーズはジェリー・リースの時代にあって再契約に至った数少ない選手でもある。2013年当時、かなりの倹約チームとして知られたジャイアンツがクルーズに提示した5年4,500万ドル(約51億円)の延長オファーは周囲を驚かせた。クルーズはジャイアンのチーム史でレシーブヤード(4,549ヤード)は10位、タッチダウン数(25回)で17位にランクしている。