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「勝たなければ見捨てられてしまう」とチャージャーズ新HC

2017年02月16日(木) 12:08

ロサンゼルス・チャージャーズの新ヘッドコーチに就任したアンソニー・リン【AP Photo/Kelvin Kuo】

ロサンゼルス・チャージャーズの新ヘッドコーチ(HC)に就任したアンソニー・リンは、新天地で新たなスタートを切ろうとしているようだ。

リンは2009年から2016年までレックス・ライアンHCの下、ニューヨーク・ジェッツとバッファロー・ビルズのランニングバック・コーチ、アシスタントHC、攻撃コーディネーターを務めた経験を持っている。先日行われた『ESPN』とのインタビューでは、レックス・ライアンが得意とした“プレーヤーズ・コーチ”というコーチ方法について問われた際に次のように答えている。

「自分のことは“プレーヤーズ・コーチ”だとは思わない。選手たちもコーチには厳しい姿勢を見せてもらいたいと思っているはずだ。選手が頼りにできる存在になることを目指している。それが私のコーチ法だ。それが気に食わない選手は、チームには残れないだろう」

「自分の下でプレーする選手は常に全力でプレーしてくれた。私も選手たちから最大限の実力を引き出す力があると思っている。しかし、それは私が選手から好かれていたからではなく、私が常に選手たちに対して厳しかったからだ。選手たちから電話がかかってくることなどめったにない。私と違ってレックスは、選手が気軽に電話したり、話しかけたりできる性格を持っているんだ。そんなレックスと仕事をしてきたのもあって、私も少しバランスの取れた性格になったと感じる。母親にはよく思いやりと誠実さを持って生きるべきだと言われた。今は選手に対しての思いやりを心掛けている。選手もそれを感じてくれていると思う。プロとしての関係もそうだが、今はもう少し人間としての関係性を重要視している」

リンは厳しさと思いやりを配合したコーチ法で来シーズンからHCとしてチャージャーズの指揮を執る。

「勝たなければすぐに見捨てられてしまう」とロサンゼルスというビッグマーケットでプレーするプレッシャーについてコメントしたリンだが、チームの状態は決して悪くない。将来の殿堂入り候補で、リーグトップの実力を持つクオーターバック(QB)フィリップ・リバースを筆頭に、今季のディフェンス新人王に輝いたディフェンシブエンド(DE)ジョーイ・ボサ、今季12タッチダウンを記録したランニングバック(RB)メルビン・ゴードン、実力派若手が中心の守備陣など、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレス)西地区優勝を狙うことも十分に可能な選手が集まっているのがチャージャーズだ。

リンがチャージャーズの飛躍にどれだけ貢献できるかに注目が集まる。