ビルズはQBテイラーの残留を選択か
2017年02月23日(木) 11:41クオーターバック(QB)タイロッド・テイラーに対する決断を下すまで、バッファロー・ビルズに残された時間は3週間を切った。ビルズは3月11日(土)までに2,700万ドル(約30億5,000万円)のオプションボーナスをテイラーに支払うか、はたまた、放出するかの二択に迫られている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地21日(火)、ビルズがテイラーを放出するよりもチームに残す可能性の方が高そうだと報じている。
テイラーのプレーには欠陥が多く、フィールド全体を使った攻撃、とりわけ、ミドルを駆使した攻撃を展開できないがためにコーチたちはいつもフラストレーションをためることになるのだが、チームに他の選択肢は残されていないのが現状だ。トニー・ロモは再建中のチームでのプレーを希望しておらず、ジェイ・カトラーに関してはコーチとの反りが合いそうにない。ニック・フォールズに至ってはその実力自体が論外であり、今年のドラフトではQBにタレントが不足している。ビルズ内部にもテイラーに代わって台頭しそうな候補者はいない。
ラポポートは以前、サラリーキャップ問題を乗り越えるためにビルズは減額なしでテイラーとの再契約に至るのではないかと報じている。
先月に負った鼠径部(そけいぶ)の負傷からの回復具合もテイラーの契約にどう影響するのか、興味深いところではある。チームがテイラーとの契約を望めば、テイラーには身体検査をパスする必要が出てくる。
ラポポートによると、テイラーの回復は予定通りの順調さを見せ、現在は良好な状態にあるそうだ。さらに、テイラーが医療機関からも“問題なし”との診断を下されていることをビルズ関係者が『ESPN』に明かしている。テイラーの代理人とは違い、チーム関係者からの情報は注目に値する。テイラーが手術を行った時、チームはテイラーが“手術を望んだ”との声明を出した。チームは今や、テイラーの状態が良好であることを認めている。チームがテイラーとの契約を望めば、その交渉は一筋縄ではいかないだろう。
もちろん、ビルズがテイラーをチームにとどめるのであれば、ラポポートが以前に報じた内容が現実味を帯びてくるのは確かだ。
その他QBの進退については夏頃まで尾を引きそうな流れではあるが、ビルズとテイラーに関してはセントパトリックスデー(3月17日)までに決着がつく。
ビルズに残された時間はあとわずかである。