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バイキングス、RBピーターソン残留は困難?

2017年02月24日(金) 09:14


ミネソタ・バイキングス時代のエイドリアン・ピーターソン【AP Photo/Andy Clayton-King】

ミネソタ・バイキングスがランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソンについて公に情報を提供することはない。

『ESPN.com』によると、ジェネラルマネジャー(GM)リック・スピールマンはピーターソン本人、あるいは代理人ともいまだ直接的な話し合いを行っていないそうだ。チームはシーズン新年度となる3月9日(木)までにピーターソンの処遇を決めなくてはならない。2017年もピーターソンにバイキングスのユニフォームを着てもらうためには1年で巨額の1,800万ドル(約20億円)を支払う必要がある。この契約はおそらくあり得えないだろう。

放出か、あるいは契約内容の見直しか、双方が納得のいく解決をするまでは、次のようなありきたりな発言を聞くしかない。スピールマンはピーターソンの処遇についてこう語っている。

「エイドリアン・ピーターソンとの交渉はもうじきだ。そろそろ決定を下す時期だ。ここでは何も言うことはないが、フリーエージェント市場がオープンする前には公表すべき事柄だろう。今言えることとしては、たとえオプションを行使しなかったとしても、われわれはこのチームの全ての選手に対して柔軟な対応を取るということだ。ただ、たとえ何かのはずみでピーターソンが来シーズン違う場所でプレーしようとも、彼がいつまでもミネソタ・バイキングスのメンバーであることには変わりはない。個人的にも、彼が殿堂入り選手になる時や、リング・オブ・オナーに選ばれた際には、ぜひともミネソタ・バイキングスの選手として選ばれてほしい」

スピールマンのこのような発言を必ずしも責めることはできない。球団史上最高とも言える選手との、感情的になることが予想される交渉を前に、関係者が重要な情報を外部に漏らすのは言語道断なのだ。

一方のピーターソンは今後も自身の理想のチームを列挙し続けるだろう。ここ最近の出来事として、ピーターソンは『Twitter(ツイッター)』上でニューヨーク・ジャイアンツの動向にも口をはさんでいる。

バイキングスがピーターソンに巨額の支払いをすることはないが、チームが同選手を残留させたがっていること、また、先シーズンのピーターソンが膝の負傷によって3試合の出場にとどまり、その出場試合でも結果を残せなかったこと、そして、32歳のRBとしてこの先どうなるか分からないということは周知の事実である。時が来れば分かることだが、現段階では、双方納得のいく契約交渉成立が難航を極めるのは間違いなさそうだ。