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ドルフィンズ、手術回避のQBタネヒルが完全復活へ

2017年02月24日(金) 11:30

マイアミ・ドルフィンズのライアン・タネヒル【AP Photo/Denis Poroy】

膝の故障によってレギュラーシーズン最後の3試合とポストシーズンを欠場したマイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルがオフシーズンのプログラムから復帰することが分かった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは先月下旬、ACL(膝内側側副靭帯/ひざないそくそくふくじんたい)を部分断裂していたタネヒルが順調に回復し、修復手術は必要ない状態であると報じていた。

『The Miami Herald(ザ・マイアミ・ヘラルド)』のアルマンド・サルゲロは現地23日(木)、タネヒルが数週間前にACLとMCL(膝外側側副靭帯/ひざがいそくそくふくじんたい)グレード2の検査をパスしたと伝えた。万全な状態に戻ったというだけでなく、手術を受けていれば懸念されたであろう将来的な左膝ACL損傷再発の可能性をも低減させている。

タネヒルがここまでの回復を見せることができたのはひとえに、成体幹細胞治療を伴う厳格なリハビリのおかげであったとサルゲロは伝えた。ラポポートは先月、タネヒルは多血小板血漿(けっしょう)療法の一形態である“Regenokine”という治療法も検討していると報じていた。これはNBAのロサンゼルス・レイカーズに所属するコビー・ブライアントも行ったというもの。患者自身の血液を取り出し、血漿を抽出して再び膝に注入するという方法だ。

完全復活を遂げるタネヒルは4月のコンディショニングプログラムや5月のOTA(合同練習)への参加も事実上可能になった。ただし、2017年を通してその左膝にはサポーターが装着される予定であり、ヘッドコーチ(HC)のアダム・ゲイズがオフシーズン中の練習でタネヒルに無理をさせることはないだろう。

予期せぬ後遺症などがなければ、タネヒルは7月のトレーニングキャンプからフル参加する予定だ。