ピッツバーグ・スティーラーズがランニングバック（RB）リビオン・ベルのフリーエージェント市場流出をひとまず防いだ。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートによると、チームは現地27日（月）に独占的フランチャイズタグをベルに付け、他チーム流出の可能性を完全にシャットアウトしたようだ。独占的フランチャイズタグによってベルはいかなるチームとも交渉の場を持つことはできない。

スティーラーズはこの報道を後に認めている。ベルに対するタグはおよそ1年で1,200万ドル（13億5,000万円）を超える見込みだ。

両者が新契約に向けて話を進める上で、スティーラーズがタグ付けする可能性は常に予想されていた。タグ指定期間の締め切りが今週1日（水）と迫る中、長期契約は実を結ばなかったのだ。チームとベルは7月15日（土）までに長期契約に向けて改めて調整を行うことになるはずだ。

25歳のベルは現在、鼠径部（そけいぶ）の負傷のためリハビリ中であるが、手術を受ける必要性はない。

スティーラーズ攻撃陣のエンジン役として、ベルは当初からチーム残留を希望していた。負傷中かつ出場停止処分を受けた選手に対し、チームがどれほどの額を提示するのかは難しいところだろう。これらの問題もあるが、NFLネットワークのマイク・ガラフォロは月曜日の『Up To The Minute Live（アップ・トゥ・ザ・ミニット・ライブ』の中で、スティーラーズがベルを1年だけのフランチャイズタグでプレーさせるのを何としても避けたい意向であると報じた。

リーグ新年度が始まる3月9日（木）を前に、チームの2本柱であるワイドレシーバー（WR）アントニオ・ブラウン、そして、ベルの流出はなくなった。ブラウンとの長期契約がまとまった今、チームはベルとの長期契約交渉だけに集中することができる。