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カーディナルス、OLBジョーンズをフランチャイズタグ指定選手に

2017年02月28日(火) 12:20

アリゾナ・カーディナルスのチャンドラー・ジョーンズ【Gene Lower via AP】

先月初旬にヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスが示唆していた通り、アリゾナ・カーディナルスは現地27日(月)、市場がオープンする前にチームの花形選手であるアウトサイドラインバッカー(OLB)チャンドラー・ジョーンズにフランチャイズタグを付けた。今オフシーズンに初めてフランチャイズタグに指定されたのがジョーンズだ。

双方は7月15日(土)までに長期契約交渉を行うことが可能。もし契約が難航した場合、ジョーンズは2017年の1シーズンをフランチャイズタグ指定LBに提示されるおよそ1,412万9,000ドル(15億9,000万円)でプレーすることになる。

昨年3月にニューイングランド・ペイトリオッツから獲得されたジョーンズは、相手に脅威を与えるパスラッシャーとして守備コーディネーター(DC)ジェームズ・ベッチャー率いるリーグ2位の守備陣の中でその高い期待に応えた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、先シーズンは11サック、21クオーターバック(QB)ヒット、15ロスタックル、4フォースドファンブルを決めたジョーンズ。エッジラッシャーであるマーカス・ゴールデンとのコンビが生み出した23.5回のサック数は昨シーズンのNFLトップの数字というだけではなく、1984年にアル・ベイカーとカーティス・グリアーが記録した2桁サック以来、カーディナルスのコンビとして初めて記録した2桁以上のサックという重要な記録だ。

いったい、ジョーンズがチームにもたらす生産性はどれほどなのか。

ここ2シーズンを通してみると、2016年に最優秀守備選手賞を獲得したオークランド・レイダースのカリル・マック(26サック)に次いで、第50回スーパーボウルMVPであるボン・ミラー(24.5サック)だけがジョーンズのサック数23.5を上回っている。2013年のシーズンが始まって以来、40サック、60QBヒット以上を記録しているのはジョーンズとミラー、そしてヒューストン・テキサンズのJ.J.ワットのみだ。

ジョーンズを残留させることがチームの最優先事項だったのは間違いないが、カーディナルスにはまだ、リーグ新年度となる3月9日(木)までに片付けるべき課題が残っている。もしチームがその期限までに契約をまとめなければ、プロボウラーのディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベル、LBケビン・ミンター、セーフティ(S)トニー・ジェファーソンはいずれもフリーエージェント市場へ流れてしまうのだ。