カロライナ・パンサーズのヘッドコーチ（HC）ロン・リベラは2017年、今までとは違ったバージョンの攻撃陣形成を望んでいる。

現地2日（木）に行われた“NFLスカウティング・コンバイン”の中で、リベラはクオーターバック（QB）のキャム・ニュートンに対してランを減らように指示する意向を明かした。

リベラは「われわれがやりたくないことの1つとしては、QBをランナーとして敵前にさらし過ぎること。それゆえ、今後は攻撃の形を変えていく必要がある。われわれはランゲームでの戦略を変える必要があるということだ」と話している。

ニュートンのランが制限されるかどうか、と問われたリベラは「当然だ。もちろんそうなるだろう。彼はフットボールを望んでいる。しかし、彼と共に何をやっていくか、そしてどうそれを行っていくかについて、われわれは忍耐強くなければならない。われわれは取捨選択をして正しい判断を下す必要がある。ニュートンは常に成功を収めたがる選手だが、彼の全てのプレーはチームを勝利に導きたいがためなのだ」と語った。

先シーズン、ニュートンはキャリア最低の90キャリーを記録。デビューから5年間、同選手が100キャリー以下をマークしたことはなかった。先シーズン、27歳のQBニュートンはレギュラーシーズン終盤にかけて肩の負傷に悩まされ、練習に制限を受けることが多くなっていた。

ニュートンは今オフシーズンを“順調”に過ごしており、“筋強化やコンディショニング”に重点を置いてトレーニングに励んでいることから、今シーズンは体重の減少が予想されている。これを聞いたリベラは後に、「彼にはもっと柔軟性を持ってもらいたい。肩回りは特にだ。その辺りに問題が生じやすい。肩周りの筋強化をし、柔軟性も高めてもらいたい。何よりもまず、体が常に軽く感じるような体重を維持することが重要だ」と発言。

昨シーズンはニュートンのキャリアでも最低なシーズンとなったが、今シーズンのパンサーズはニュートンが受けるヒット数削減を目標に掲げている。これは今までのパンサーズの攻撃戦略としては大幅な変革になると言えよう。