NBAレブロン、観戦中のペイトリオッツHCベリチックとあわや衝突
2017年03月03日(金) 10:50その瞬間、ニューイングランド・ペイトリオッツの黄金時代がバスケットボール界のスーパースターによって消滅させられたかと思われた。
ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは現地1日(水)、ボストンで開催されたNBAボストン・セルティックス対クリーブランド・キャバリアーズの試合を観戦に来ていた。
第4クオーター、デリック・ウィリアムスのミスショットをプットバックしようとしたレブロン・ジェームズは、地面に着地した際にエンドラインでバランスを失い、前列に座って観戦していたベリチックの方へと突っ込んだ。何とか重大な事故が起きる前に急ブレーキをかけ、スピードを緩めることに成功したジェームズ。ペイトリオッツの指揮官が大事に巻き込まれることはなかった。
.@KingJames gets up close and personal with Bill Belichick. #Celtics #Patriots pic.twitter.com/cIysoRz6VF
— CSN New England (@CSNNE) 2017年3月2日
『ESPN.com』に対し、ジェームズは「ベリチックがそこにいると分かっていたから必死にブレーキをかけた。レジェンドに何か問題を起こすなんてできない。これからもそんなことはしたくない。彼が常に勝利しているところが見たいんだ。それが自分にとって本当にクールなことさ」と語った。
ジェームズ自身はダラス・カウボーイズのファンであることを公言しているため、なぜそのようなことを発言したのかは定かではない。おそらく、ジェームズが3つのチャンピオンリングを獲得していることが、5つのリングを保有するベリチックに対する敬意を生み出しているに違いない。64歳の伝説的な名将に負傷させることは自分自身が一番許せなかったのだろう。
セルティックスのスタープレーヤー、アイザイア・トーマスもTVタイムアウト中にベリチックと談笑した。
トーマスは「彼と握手がしたかっただけなんだ。そして尊敬していることを伝えたかった」とコメント。
スポーツの垣根を超えた、スター同士のリスペクトが感じられる瞬間だった。