ペイトリオッツがRTボルマーを放出、引退も視野に
2017年03月03日(金) 12:21ニューイングランド・ペイトリオッツに8年間在籍し、長きにわたる攻撃陣の頼みの綱だったライトタックル(RT)セバスチャン・ボルマーのキャリアに赤信号が灯っている。
ペイトリオッツがボルマーを放出する模様であり、慢性的な臀部(でんぶ)の負傷を抱える同選手は引退も考慮に入れているようだ。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもの。
今オフシーズンにフリーエージェントとなる予定だったボルマーだが、2016年の契約が2017年の“足かせ”となるのは免れない。先シーズンは1年間、臀部の負傷によって故障者リスト上にあったのだ。
身長約2m、体重約143kgを誇りながらもドイツ・デュッセルドルフで生まれ育ったことがボルマーの不利となり、ペイトリオッツが2009年にドラフト2巡目で“リーチ”した際にはチームのプロジェクトに好奇の目が注がれた。
ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは『War Room(作戦本部)』(マイケル・ホーリー著)の中で“彼が2巡目に指名されるなんてあり得なかった”と述べている。
「彼は4巡目、5巡目で指名されるべきだった。彼の動き、成績を見ればそれが当然。だが、皆は彼を伸びしろのある選手だと思っただろうし、彼の恵まれた体格は才能の一部だと感じただろう。修正すべき点はたくさんあったが、それでも彼はリーグのお気に入りだった。われわれはただ・・・“ボルマーを獲得しよう”と言っただけ。“彼をピックするには早すぎるが、待っていたら獲得できないかもしれない”と」
ペイトリオッツで8シーズンを過ごしたボルマーは88試合中80試合に先発し、2010年から2014年にかけてはRTとしてリーグでもその名を轟かせた。
ペイトリオッツは今後、先シーズンにブレークを果たしたオフェンシブタックル(OT)マーカス・キャノンにオフェンシブラインの重要な役割を任せる意向だ。キャノンは昨年、ペイトリオッツと5年3,250万ドル(約37億1,100万円)で契約延長している。