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49ersがベテランWRスミスを放出

2017年03月07日(火) 11:11

サンフランシスコ・49ersのトリー・スミス【AP Photo/D. Ross Cameron】

サンフランシスコ・49ersがロースター再建に本腰を入れている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』で解説者を務めるスティーブ・スミスは現地6日(月)、49ersが2年前に大型契約を交わしてフリーエージェントで獲得したワイドレシーバー(WR)トリー・スミスを放出したと報じた。

同選手とスティーブ・スミスは2014年にボルティモア・レイブンズで一緒にプレーした経験がある。

トリー・スミスは2015年に2,200万ドル(約25億円)の保証付き5年4,000万ドル(約45億6,000万円)で49ersと契約。同チームはスミスを放出することによってサラリーキャップに480万ドル分のスペースをつくり出したが、すでにサラリーキャップには十分なスペースがあった49ersにとって、今回のスミスの放出はお金の問題というよりは単純にチームの構想からスミスが必要ではなくなったという意味だろう。

ここ2シーズンを通して苦戦したスミスは、28試合に出場して53レシーブ、930ヤード、7タッチダウンという記録を収めていた。先シーズンは4試合に欠場し、シーズン終了時には脳震とうを発症して故障者リストに。成績は267ヤード、20レシーブで3得点をマークするにとどまっている。

皮肉にもスミスは先ごろ、新ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの下で自身の復活を誓っていた。

スミスは先月、『CSN Bay Area (CSNベイエリア)』を通じて「チームはそのようにして運営されてまとまっていく。俺が見る限り、彼(シャナハン)は選手の強みを生かしてくれる。チームにとってそれは常にプラスなことだ。彼の戦略がどんなものか聞くのを楽しみにしている」と語っている。

悲しいことに、その戦略の中にスミスの名前はなかった。

今回ばかりは前回のフリーエージェントとは違い、大型契約に至る可能性は低いだろう。しかし、まだ28歳と若いスミスゆえにその突破力を必要とするチームは市場に多く存在するはずだ。