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LBハイタワーがペイトリオッツと4年契約で残留決定

2017年03月16日(木) 09:29

ニューイングランド・ペイトリオッツのドンタ・ハイタワー【Sipa via AP Images】

ニューヨーク・ジェッツ、ピッツバーグ・スティーラーズとの面談を終えた後、結局、ラインバッカー(LB)ドンタ・ハイタワーはニューイングランド・ペイトリオッツとの再契約に至った。

これは代理人が現地15日(水)に明かしたもの。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによれば、ハイタワーは1,900万ドル(約21億5,000万円)の保証付き4年4,350万ドル(約49億3,200万円)でこの新契約に合意したという。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、カロライナ・パンサーズのLBルーク・キークリーに次いでリーグ2番目の高額年俸LBとなったハイタワー。

ジェッツは最高額のオファー提示やハイタワーの母親へのプレゼント、誕生日のお祝いメッセージなどありとあらゆる手段を使って同選手の獲得をもくろんだものの、その心がニューイングランドを離れてニューヨークへと移ることはなかった。

ペイトリオッツのハイタワーに対する手法は2年前のプロボウラー、セーフティ(S)デビン・マッコーティがフリーエージェントになった際のやり方を思い出させた。それはフリーエージェント選手を意図的に市場に出すことで、自身の市場価値を確認させてから自軍に呼び戻すというものだった。

市場での価値を確認した後、ペイトリオッツはスーパーボウル出場に最も近いチームとしてそれ相応の額を選手に提示する。この手法は双方にとってメリットのある取引とも言える。

ハイタワー、チャンドラー・ジョーンズ、ジェイミー・コリンズのプロボウルトリオは2012年、2013年のドラフトでペイトリオッツから指名を受けた。選手への評価が厳格なヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックにも、その3人の中でチームに残ったスター選手1人を維持していくのが重要だったのだろう。

クオーターバック(QB)トム・ブレイディ、ランニングバック(RB)ジェームス・ホワイト、コーナーバック(CB)マルコム・バトラーはそれぞれ第49回、第51回スーパーボウルでの活躍が称賛されてきたが、ハイタワーはその両試合でゲームの流れを変えるプレーを披露している。ハイタワーは単なるタックルのうまい守備陣のリーダーではなく、キークリーとリーグナンバーワンを争うほどブリッツに秀でた選手だ。

ペイトリオッツはハイタワー、ディフェンシブタックル(DT)アラン・ブランチ、フリーセーフティ(FS)デュロン・ハーモンと再契約を結んだ一方で、CBスティーブン・ギルモア、ワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックス、タイトエンド(TE)ドウェイン・アレン、RBレックス・バークヘッド、ディフェンシブエンド(DE)ローレンス・ガイもチームに加えている。

そして忘れてはならないのは、このチームにはオールプロのTEロブ・グロンコウスキーが存在するということだ。グロンコウスキーは昨年12月に背中を負傷してポストシーズンに出場できなかった。

すでに第51回スーパーボウルを制覇した昨シーズンよりもはるかに強力な布陣となっているペイトリオッツ。

クリーブランド・ブラウンズとの交渉によってバックアップQBジミー・ガロポロとドラフト指名権がトレードになれば、ペイトリオッツにはもう明るい未来しか見えないだろう。