リンチ、復帰を示唆するもシーホークスに解除の要請なし
2017年03月19日(日) 01:00マーショーン・リンチがオークランド・レイダースの関心に応えて、故郷のチームのために現役復帰するつもりであれば、最初のステップとしてシアトル・シーホークスに自分の権利を手放してもらうよう説得しなければならない。
リンチの体力はまだ衰えておらず、彼は再びプレーすることを検討してはいるようだが、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると実情は今も待機状態のままだという。
17日(金)放送の『Up to the Minute Live(アップ・トゥー・ザ・ミニット・ライブ)』でガラフォロは、リンチが16日(木)にシーホークス本部を訪れたと伝えている。しかし、彼がそこで自身のリリースを要請することはなかったという。
彼は確かに現役復帰の“可能性に触れた”とガラフォロは付け加えた。しかし、昨年も同じようにレイダースでプレーする可能性をほのめかしながらも具体化はしておらず、今年もそれ以上に発展した段階には至っていないとのことだ。
それでももし、リンチとレイダースが真剣に契約を考えるようになったとしたら、どう動けばいいのだろうか?
例えば今週引退を発表し、未来の殿堂入りを確実視されるデマーカス・ウェアはフリーエージェントという立場だった。ところが、リンチは2015年3月に2,400万ドル(約27億円)で2年の契約延長を結びながら、1年を残したまま引退してしまった。再びプレーすることを望むとしても、彼はまだシーホークスと契約中ということになる。
シーホークスは、30歳のランニングバック(RB)を適切な金額でトレードすることには前向きだとガロフォロは述べた。だが、彼らは昨年同じ状況になった時にも無償でリンチを手放す考えは持っていなかった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは17日朝、レイダースがリンチの権利獲得についてシーホークスに打診した形跡はないと伝えている。
「私の理解する限り、レイダースとしては何があろうとドラフト指名権を譲るつもりはないようだ」とその後ラポポートは『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』の中で分析した。「ましてや30歳のRBのためにそうすることなどあり得ない」
ジェネラルマネージャーのレジー・マッケンジーとしても、フランチャイズクオーターバック(QB)のデレック・カーやNFLディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたカリル・マックのために、できる限りキャップスペースを確保しておきたい考えだとラポポートは伝えている。
リンチがレイダースに来たあかつきには練習後に自分のパッド持ちをさせてやると息巻いていたパンター(P)のマーケット・キングだが、今回の復帰説がいくつかのハードルを越えるまでは、妄想を控えておいた方がいいかもしれない。