NFLコミッショナーが試合時間の短縮を検討
2017年03月23日(木) 11:19現地22日(水)、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルはファンに向けた電子メールでの声明を通し、NFLがリプレー検証時間の短縮、試合ペースの改善に取り組むことを発表した。
このメッセージの中で、グッデルはNFLが“試合のペースやフロー、コマーシャル問題、フィールド内で起こるさまざまな中断要因”について一連の改革を行うと述べている。
グッデルは23日17時(東部標準時間)から『Up To The Minute Live(アップ・トゥー・ミニット・ライブ)』で、さらに同日19時(東部標準時間)からは『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』でより具体的な内容を伝える予定だ。
試合のルールや運営方法に改善を加えると示唆したグッデルは以下のように提案している。
【リプレー検証】
サイドラインに固定されたモニターの検証ではなく、タブレットを審判員に直接渡して最終決定権を持つニューヨーク本部と連絡を取りながらジャッジする方法。これは試合の流れを中断させず、ジャッジの正確性やプロセスの効率化を図るため。
【プレークロック】
テレビ中継がコマーシャルをはさまない場合、エクストラポイント後やタッチダウン後もプレークロックを稼働させること。
ランナーがアウトオブバウンズとなった際のプレー再開を統一し、全試合のハーフタイムの長さを統一することで可能な限り迅速に試合を再開できるようにすること。
以上の提案が現在検討中であるが、グッデルは『USA Today(USAトゥデイ)』のトム・ペリセロに対し、タッチダウン後の場合はまだ審議中であるものの、エクストラポイント後のプレークロック再開については実際に行われる予定だと明かした。ペリセロは各球団オーナーがリプレー検証に際するニューヨーク本部が最終決定権を持つシステムについての投票を行う予定だと伝えている。
グッデルはまた、リーグが試合中のコマーシャル数を減少させることも検討している。
ペリセロによれば、NFLはコマーシャルの回数を削減する方向とのこと。これがもし実行に移されれば、新たな規格に対応するために1分、あるいは50秒だった各コマーシャル時間は2分20秒になる見込みだ。
全体的に見ればこの変更によって試合時間は約5分間の短縮につながるが、最終的なゴールがそこではないと主張するグッデルはUSAトゥデイに対してこう語る。
「コマーシャルが終わってキックオフが始まる。すると、すぐにまたコマーシャル。これはファンの皆さんも見ていてイライラしてくるだろう。私自身もこれが一番嫌いだ。われわれの目標はこれを完全になくすことである」
さらに、リーグは各放送局に対し、コマーシャルの時間変更に加えてコマーシャル自体もより“魅力的なもの”を製作するよう促している。
現在提案されている変更案はNFLオーナーシップによる承認が必要となるだろう。それらは26日にアリゾナで開催される年次リーグ会議で各球団オーナーによって検討されることとなる。