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元ベアーズQBカトラーのキャリアに赤信号

2017年03月23日(木) 11:24

シカゴ・ベアーズのジェイ・カトラー【AP Photo/Nam Y. Huh】

フリーエージェント市場の解禁から2週間が経ち、今も新天地が決まらない元サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)コリン・キャパニックの行く先に注目が集まる一方で、いつの間にかQBジェイ・カトラーまでもがキャパニックと変わらない状況下に追い込まれていた。

新QBコーチとなったジェレミー・ベイツとの関係性からニューヨーク・ジェッツがカトラーの新天地候補として挙げられていたものの、ジェッツは将来のエース候補を見つけるまでの間、臨時QBとしてジョシュ・マカウンを選択。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはジェッツのコーチ陣がカトラーよりもマカウンを好んだと報じた。ジェッツは若手QBのクリスチャン・ハッケンバーグやブライス・ペティのメンターとなれるのはマカウンの方だと判断したようだ。

それでは一体、カトラーの次なるチームはどこになるのか。

将来が有望視されるニューイングランド・ペイトリオッツのバックアップQBジミー・ガロポロは市場から姿を消し、ダラス・カウボーイズのベテランQBトニー・ロモはいまだどっちつかずの状態である中、ヒューストン・テキサンズが経験豊富な先発QBを欲しているのは明らかだ。

テキサンズのヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンはかつてのアダム・ゲイズ同様、QBのリーダーとしてカトラーにその役割を与えるのだろうか。

しかしながら、ラポポートがテキサンズの内部関係者にカトラーへの関心を伺ったところ、その返答は“ゼロ”であった。

ラポポートはテキサンズが新たなQBを迎えようとしているものの、ブロック・オズワイラーに莫大な投資をして失敗したチームがロモのトレードに頑固な姿勢を貫いていると報じた。

テキサス州を拠点とするテキサンズとカウボーイズの両者の冷戦はドラフト期間にまで及ぶことが予想される。テキサンズがロモ獲得に触手を伸ばし続けるのか、あるいは、若いQBトム・サベージに命運を託すかはドラフト開始までには決断を余儀なくされる。

一方のカトラーにはQB市場に吹きすさぶ風が冷たく突き刺さる。

トレーニングキャンプまでに先発QBとして活躍する機会が与えられなければ、カトラー自身がそのまま引退という選択をする可能性もささやかれている。