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カーディナルスHCエリアンス、RBジョンソン起用に不安なし

2017年03月31日(金) 09:54

アリゾナ・カーディナルスのデイビッド・ジョンソン【Ryan Kang via AP】

アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは若きスターランニングバック(RB)の起用法に不安を抱えていない。

現地29日(水)、年次リーグ会議の中でエリアンスはRBデイビッド・ジョンソンについて「彼は若すぎてあまり多用はできない」と語り、続けてこうも語った。

「デイビッドには30タッチほどしてもらいたい。もし可能ならばだ。それでかなりの攻撃になるだろう。彼がボールをキャリーしている時や、ワイドレシーバー(WR)的に機能する時はバックフィールドからスロットに突っ込み、そして駆け抜ける。デイビッドはわれわれの攻撃陣にいろいろな可能性を与えてくれる」

NFL界ではRBの選手生命が短いことは有名で、試合で多用されるRBは特に顕著だ。NFLのコーチやジェネラルマネジャー(GM)はその事実を知りながらもさほど気にする様子は見せていない。スティーラーズはあと数年、全盛期を迎えているRBリビオン・ベルの仕事量を減らすことはないだろう。ダラス・カウボーイズのRBエゼキエル・エリオットは今季もおそらく300キャリーに到達するはずだ。それぞれのRBたちは限られた時間の中で自身の力を証明し、最高のパフォーマンスを披露する。

先シーズンのジョンソンのプレーを見ていれば、できる限り多く起用されてほしいと願うのは仕方のないことだ。ジョンソンはカーディナルス版のベル的存在。まだ25歳のジョンソンは戦術的な面でもまだまだ発展途上にある。

レギュラーシーズンを勝ち抜くつもりならば、カーディナルス攻撃陣にはジョンソンとWRラリー・フィッツジェラルド以外のピースが必要だ。しかし、エリアンスがジョンソンに1試合平均30タッチを要求するということは、ジョンソンを含む攻撃陣に相当な期待を寄せていることが伺える。ジョンソンが先シーズン終盤に膝を負傷していることを考えれば、エリアンスの考えがいかに大胆なものかが分かるが、逆にとらえればジョンソンの負傷が完治に近づいているとも解せる。結局、ジョンソンは手術を要さなかった。ジョンソンは2週間前、チームの公式サイトに対して「フルスロットル」でトレーニングしていると語っている。

これまで多くの指摘があったように、エリアンスは攻撃陣強化の術を忘れていない。今シーズンのカーディナルスは例年よりも面白くなりそうだ。何があろうと、今年のジョンソンは攻撃陣の最前線に身を置くことになる。