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「プレーオフ出場だけでは不満」とテキサンズLBクッシング

2017年03月31日(金) 11:44

ヒューストン・テキサンズのブライアン・クッシング【AP Photo/Eric Christian Smith】

先シーズン、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のタイトルを連続で獲得したヒューストン・テキサンズだが、彼らはもはやプレーオフに進出するだけで満足するようなチームではない。

ラインバッカー(LB)を務めるベテランのブライアン・クッシングは地元紙『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』に対し、「俺たちはもうプレーオフ出場だけじゃ満足できない。皆がそう感じている。俺たちはプレーオフで何度も試合をしてきた。第3クオーターまではニューイングランド(ペイトリオッツ)とも張り合えた。スーパーボウルを制覇した相手にだ」と語り、こう続けている。

「この試合を通して、俺たちの実力が分かったし、あとどれくらい力をつけるべきかを知ることができた。かなり良いところまできているが、もう少しの努力が必要。次のステップに行く準備はできている」

クッシングは最後に昨季に負傷した膝に関し、“100%”問題ないと伝えた。

先シーズンのテキサンズはすでにNFLの中でもトップレベルのディフェンス陣を形成している。また、昨年は負傷によってほとんどの試合に欠場したディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットの復帰も近い。相手にとってパスラッシャーのワットを止めることは至難の業(わざ)だが、チームにとってA.J.ボウイェやクインティン・デンプスら欠点の多いセカンダリー陣を入れ替えるのはタフな作業だ。

クッシングは「もちろん、それがプロフットボールだ。そういう仕組みなんだ。だめなら他の選手。残念だが、全員がチームにいることはできない。実力のある選手だけをチームに残そうとすれば、それは仕方のないこと」と述べた。

テキサンズの守備陣は現時点でチャンピオンシップにも出ても恥ずかしくないレベル。しかし、チームにとって最大の懸念事項はチームの成功をとん挫させる恐れのあるクオーターバック(QB)についてだ。たとえブロック・オズワイラーを放出した後でもその状況に変化は見られない。

クッシングはオズワイラー放出について、「そう、上の判断だ。そういう決断に至ったのだろう。誰が先発QBになるか、どのQBと一緒に戦うのかはこれから分かる。結局のところ、俺の役目は守備。それに尽きる。一番気にするべきなのは守備のこと」とコメント。

クッシングが気にかけるべきなのは確かにそれだけかもしれない。だが、テキサンズファンがQBの状況に関してしばらくの間やきもきすることは間違いない。