現地4日（火）、ダラス・カウボーイズが正式にトニー・ロモと袂を分かった。

現役引退を決断したロモは『CBS』の解説者として活動する。

ロモの引退に際して、チームオーナーのジェリー・ジョーンズはカウボーイズで14年間を過ごしたロモをチーム史上最高の選手の一人だと称賛、声明を通じてこうコメントした。

「トニーと彼の家族の幸せを心から願っている。ひとつの組織として、今回の放出に関しては彼本人から頼まれた通りにした。何よりも、われわれ自身が彼にとって最善かつ彼の家族にとって最善の利益になるようにしたいと願っていた」

「トニーは14年間に渡り、カウボーイズの素晴らしい顔として活躍し、フィールドの上で全力を尽くしてくれた。たくさんのステキな思い出と共に、カウボーイズ史上最高のプレーヤーだったことを示すレガシーを残してわれわれの元を去る。彼が心から愛してやまないゲームのプロとして今後も活躍し続けられると期待している」

「彼はまだ人生の長い旅路をスタートしたばかりの若者だ。私の友人の成功を願う」

ロモの将来に疑問符が灯ってしばらく、カウボーイズはロモ放出に際しても時間を要したが、両者の関係が悪化することは決してなかった。

ヘッドコーチ（HC）ジェイソン・ギャレットは「トニー・ロモは選手としての能力、手腕、ビジョン、試合感という独特のコンビネーションを有している。しかしながら、それ以上にトニーと他の選手の大きな違いと言えば、類まれな競争に対するスピリットだ。トニーはプレーを愛している。競争するのが大好きだ。常に最高のものを見せてくれる。練習でも試合中でも、いつでも。フィールド内はもちろん、フィールド外でもそうだ。トニーは最後の最後まで全力で戦う」と評した。

「情け容赦ないトニーのプレー姿勢は人から人へと広がっていく。彼はチームメイトを鼓舞する。コーチをもより良く改善してくれる。さらに良いチームへと導いてくれる。キャリアを通してプレーヤーとしても人としても大きな成長を遂げた彼は、多くの人々の人生に多大なる影響を与えるまでになった。そのリストの最上位に自分がいることを誇りに思う。ダラス・カウボーイズ史上最高のプレーヤーの一人であるトニー・ロモと共に過ごせたことは私の人生において大きな特権のひとつだった」