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「テキサンズが一番の候補だった」とトニー・ロモ

2017年04月05日(水) 09:05


ダラス・カウボーイズのトニー・ロモ【AP Photo/Brandon Wade】

現地4日(火)、ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)トニー・ロモはフットボール界から放送業界へと転身する決断を下した。

ロモ引退のニュースは4日の各メディアの見出しを埋め尽くしたが、今はすでに落ち着きを取り戻しつつある。本人は火曜日、記者会見の中でフィールド復帰の可能性を完全には排除していなかったが、外部の人々にできることと言えばロモ獲得候補に挙がっていた2つのチームが今後どうなるかを想像するだけだ。あるいは、ロモが加入していたらどのようチームになっていたかを妄想する。

デンバー・ブロンコスにはトレバー・シーミアンとパクストン・リンチがいるゆえ、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイは現状に全く不安を抱いていない。ヒューストン・テキサンズにはヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンがプレーするのを楽しみにするトム・サベージがいる。また、同チームには一応ブランドン・ウィーデンというQBもいる。

この2チームのどちらかへの移籍可能性は本当に全くもってなかったのだろうか。

ロモはテキサンズ移籍の可能性があったかどうかについて、「この決定が正しいと思う理由はいくつかある。テキサンズとは全く関係のない話。CBSとそのメンバーが決め手。ジム・ナンツと一緒に働けることや、15年、20年、30年とこの先を考えた時に自分のやりたいことはこれだと思った。本当に最高のタイミングで、最高の決定を下せたように感じている。次なる挑戦が楽しみで仕方ない」と語った。

これまで数々の負傷を乗り越えてきた37歳のロモにとって、パスを投げ続けるよりもジム・ナンツの隣で座り心地の良い椅子で解説するCBSの仕事も悪くはないのかもしれない。

テキサンズのQBはどうすべきかについて問われたロモは「テキサンズのGMになりきって答えてみたいけれど、実際には違うからね。だから、その答えは(記者の)皆さんに任せる。自分自身と家族にとってベストな選択をしようと努めてきた。テキサンズが第一候補だったのは言うまでもない」と明かした。

2017年、テキサンズHCオブライエンがQBサベージのプレーに顔をしかめる一方で、ロモはナンツの横に座って微笑みながら解説をする。ロモのリストには“テキサンズ”の名前が一番上に書かれていたのだ。テキサンズはあまりそのことについては深く考えない方がいいかもしれない。