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レイブンズDEジャーニガンがイーグルスにトレード

2017年04月05日(水) 12:12


ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベルとボルティモア・レイブンズのマークエストン・ハフとティミー・ジャーニガン【AP Photo/Fred Vuich】

ディフェンシブタックル(DT)のベニー・ローガンがフリーエージェントでチームを去った後、フィラデルフィア・イーグルスがディフェンシブラインに新たな選手を加えた。

イーグルスはDTティミー・ジャーニガンと2017年ドラフト全体99位指名権をボルティモア・レイブンズから獲得。イーグルスはレイブンズに対して全体74位指名権を渡している。このトレードは現地4日(火)に両チームが発表したもの。

つまり、レイブンズは3巡目で25人分早い指名が可能になったということだ。今や、レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)オジー・ニューサムは16位、47位、74位、78位のドラフト指名権を所有している。

先シーズン、2014年ドラフト2巡目で指名を受けたジャーニガンは16試合中15試合に先発出場してディフェンスラインを牽引し、5サックをマークした。

時折、圧倒的なディフェンス力を見せるジャーニガンではあるが、コーチングスタッフはより安定した選手を求めた。ノーズタックル(NT)ブランドン・ウィリアムズが先月、5,400万ドル(約59億8,000万円)で5年契約に合意し、ジャーニガンは新人契約の切れる2018年を迎えた後は再契約に至らないだろうとの予想がされていた。

ニューサムはチームによる公式声明で「ティミーはここにいた3年間、非常に有能な選手だった。この人事によって若いディフェンスの選手たちに競争するチャンスを与えることができる」と語った。

2016年に突如として頭角を現したドラフト外選手のマイケル・ピアース、ブロンソン・カウフシ、カール・デイビス、ウィリー・ヘンリーなど、若いディフェンスライン選手を揃えるレイブンズ。

一方、イーグルスの観点からすればドラフトで25人分も指名を遅らせてまで才能が開花しきれていないDTを獲得している。ジャーニガンがフロリダ州立大からドラフト指名を受けた当時、現在イーグルスの選手人事部門副社長であるジョー・ダグラスがボルティモアのフロントオフィスにいたことは偶然ではなさそうだ。

今回のトレードはイーグルスにとって掛け金の少ないギャンブルとも言えよう。