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FAのRBブラントはペイトリオッツと相思相愛も・・・?

2017年04月05日(水) 13:03


ニューイングランド・ペイトリオッツのレギャレット・ブラント【AP Photo/Charles Krupa】

エイドリアン・ピーターソンがニューイングランド・ペイトリオッツを訪問したにもかかわらず、契約を交わさずに帰路についことから、パワーバックに関するペイトリオッツのプランははっきりしないままだ。

ピーターソンの訪問は単に文字通りの“ご挨拶”だったのか。あるいは、契約金額や役割についての折り合いがつかなかった可能性、もしくは、ピーターソンの代理人が単にニューイングランドでのストップオーバーを希望した可能性も考えられる。

もしかすると、ピーターソンの訪問は今月のドラフトを前にランニングバック(RB)レギャレット・ブラントが望む契約金額を下げるためのチームによるあからさまな作戦だったのかもしれない。

昨オフシーズン、オープン市場でしおれかけていたところをペイトリオッツに拾われたブラントは昨年4月中旬に1年100万ドル(約1億1,000万円)で契約を結んだ。

この遍歴が今後の数週間にどう影響するのか。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地3日(月)に『Up to the Minute Live(アップ・トゥー・ミニット・ライブ)』の中で「レギャレット・ブラント
がペイトリオッツに復帰したがっていることは知っている。ペイトリオッツも彼をチームに残したい意向だ」と伝えた。

しかしながら、現時点でブラントの希望額とペイトリオッツの思い描いている金額の間には開きがある。

ラポポートは「話が急転する可能性もあるし、もしくは、ブラントが他チームを訪問してそちらからのラブコールもあるという事実をペイトリオッツに知らしめるかもしれない」と語った。

第51回スーパーボウル後、『The Rich Eisen Show(ザ・リッチ・イーサン・ショー)』に出演したブラントはペイトリオッツでプレーすることがフリーエージェント(FA)での最優先事項であると公言。

今年2月中旬、「ここが気に入っている。彼らも俺がここを好きなのは知っている。全てが良い感覚なんだ。30歳になったけど、体にはこれといったケガもない。自分が望む分だけプレーし続けることができるとは思っている」と明かしていたブラント。

昨季、リーグトップの18タッチダウンを記録したブラントが年俸の上昇を訴えることは論理的にも間違っていない。そんな彼もクオーターバック(QB)トム・ブレイディの停止処分が終わるまではベンチを温めていることが多かったのだ。

第51回スーパーボウルでブラントが平均35.5ヤード、1ファンブルロストをマークして勝利に貢献できなかったのはリーグ全体も気づいている。一方でパスダウンのスペシャリスト、RBシェーン・べリーンやジェームス・ホワイトは合計216ヤード、3タッチダウン、35タッチでチームのチャンピオンシップ制覇に大きく貢献した。

FA市場がオープンして4週間が経過した今もなお、ブラントに対する反応は突進型パワーバックのピーターソンへのそれと同様に冷たい。

今シーズン、ホワイト、ディオン・ルイス、レックス・バークヘッドが控えるバックフィールドに加わるのは一体どの選手になるのだろうか。