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Amazonでサーズデーナイトフットボール配信へ

2017年04月06日(木) 03:50

フィールドに描かれたNFLシールド【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLが“プライムタイム”の定義を変えようとしている。

2016年に『Twitter(ツイッター)』で配信された木曜夜のプライムタイムゲームが『Amazonプライム』に移動することになると『Wall Street Journal(ウォールストリート・ジャーナル)』が報じた。記事によるとAmazonとNFLが提携し、サーズデーナイトフットボール(TNF)の10試合をストリーミング配信する契約に同意したという。

2016年シーズンの前には『Snapchat(スナップチャット)』との提携を発表するなど、NFLは積極的にソーシャルプラットホームの既成概念を打ち破ってきている。プライムタイムゲームのライブストリーミング配信は2015年にロンドンの1戦が『Yahoo!』で配信されたのを手始めに、2016年はツイッターで10試合を配信、そして2017年はアマゾンで同様のスケジュールが組まれることになった。TNFのツイッター配信によって、ファンはそれぞれのモバイル端末で試合をライブ視聴できるようになり、ソーシャルプラットホームを通じてその熱狂を共有できるようになった。

今回の場合、TNFのライブストリーミングを視聴するためには有料メンバーへの登録が必要だ。視聴できるのはAmazonプライムのメンバーだけとなっており、アナリストの推定によると対象者は6,000万人強に上るとみられる。

『Netflix(ネットフリックス)』や『Hulu(フールー)』とエンターテインメントの人気コンテンツを競い合っているAmazonにとって、この契約は大きな成果だ。Amazonとの提携がライブストリーミング契約に発展した背景には、『NFL Films(NFLフィルムズ)』が制作し、シーズンを通して1チーム(2015年はアリゾナ・カーディナルス)に密着したドキュメンタリーシリーズ『All or Nothing(オール・オア・ナッシング)』の成功がある。好評のこのシリーズは2シーズン目の制作が決定し、ロサンゼルス・ラムズの2016年キャンペーンを追うことになっている。

TNFの10試合は引き続きテレビでもライブ中継されることになっており、『CBS』、『NBC』と『NFL Network(NFLネットワーク)』の3つの局で放送される。