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ビルズQBテイラーが“リミット解除”で全力疾走

2017年04月06日(木) 11:11

バッファロー・ビルズのタイロッド・テイラー【AP Photo/Jeffrey T. Barnes】

バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)タイロッド・テイラーが復活を遂げる。

現地3日(月)、自主練習を行ったテイラーはチーム公式サイトに対して次のように語った。

「(ケガ以来)実際にスプリントを行ったのは今回が初めて。フルで動いたのもだいぶ久しぶりだった。手術以来、良い感覚が戻ってきている。ドクターやトレーニングスタッフも自分を100%の状態にするまで一生懸命に尽くしてくれた。本当に良い状態になったと思う。もう全開で行ける」

「今日は自分に負荷をかけるために能力の高い仲間と一緒に走った。他のグループよりも足の速い選手たちとプレーすることで自分がどのくらい走れるのかを確認できた。繰り返しになるけど、良いコンディションだ。治療は今後も継続するけれど、心配することはもう何もない。リミット解除だ」

あらゆる視点から見ても彼の発言はポジティブにとれる。2016年のテイラーはチームの看板を背負えるほどの活躍ではなく、2017年の契約にも影響を与えてしまった。プロボウラーとして選出された過去や、その他シーズンもレベル的にはプロボウル出場時とさほど変わらぬプレーをしているにもかかわらず、テイラーはいまだマイク・グレノン、ブロック・オズワイラー、サム・ブラッドフォードやその他QBよりも低い年俸でプレーすることになる。

ビルズにテイラー以外に選択肢がなかったことを考慮すれば、彼がチーム移籍を望むことも十分に考えられたものの、テイラーは逆に、新ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットとの関係性を急速に深めているようだ。

マクダーモットは「彼には選択肢があったものの、ここにとどまった。私がこの仕事に就いて以来ずっと彼がリハビリに取り組む姿勢を見てきたが、彼がここまで戻って来れたのはひとえに彼自身の努力のおかげだ。QBというポジションでわれわれが特に重要視する要素はリーダーシップである」と語った。

今、バッファローは興奮状態にあるはずだ。もしテイラーが今オフシーズンにビルズを去っていたとすれば、リーグ全体の半数以上のチームが並々ならぬ興味を示しただろう。NFLの現役QBたちにはまだまだプレーが甘かったり経験が不足していたり、逆に年齢を重ねすぎた感のある者もいたりするため、フリーエージェント(FA)市場に出ていれば引く手あまただったことだろう。今春、新ビルズ政権がテイラーを慎重かつ丁寧に扱うことが願われる。