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QBカトラーにいまだ吉報は届かず、引退が迫る?

2017年04月06日(木) 12:00


シカゴ・ベアーズのジェイ・カトラー【AP Photo/Nam Y. Huh】

トニー・ロモがNFLからの引退を宣言し、オフシーズンのフリーエージェント(FA)市場からまた一人のクオーターバック(QB)が姿を消した。

オープン市場に残るQBはもうほとんど残っておらず、今ドラフトでもプロレベルで戦えそうな有望株が存在しない状況であっても、ある男はただひたすらに携帯が鳴るのを待ち続けている。そう、元シカゴ・ベアーズのQBジェイ・カトラーだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地5日(水)、“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”の中で、「QBについて各チームのジェネラルマネジャー(GM)やヘッドコーチ(HC)と話をしたが、カトラーの名前を挙げたチームは皆無だった」とのコメントを残した。

ロモが新QB候補から外れ、故障しがちなトム・サベージを先発QBに固定する予定のヒューストン・テキサンズがカトラーの新天地としては最適ではないだろうか。しかしながら、テキサンズはカトラーを獲得候補に入れておらず、さらに、コリン・キャパニックもテキサンズが望むQBではないとラポポートは繰り返し述べた。

もしロモの引退があってもカトラーにオファーがないのであれば、今後彼にチャンスはないのかもしれない。プロ12年目のカトラーに残された選択肢はただ一つ、“引退”だ。

ラポポートはこのようにも語っている。

「現段階でQBを必要としてるチームは限られる。まず、クリーブランド・ブラウンズがそのうちの一つだが、カトラー自体がブラウンズには興味を示さないだろう。テキサンズが次点での候補。こちらはしかし、チームがカトラーに興味を示していない。それゆえ、カトラーはロモと変わらぬ状況下に立たされているのかもしれない。昨年、テディ・ブリッジウォーターを襲った悲劇的なアクシデントが起きるまで、カトラーはその名前が呼ばれる日をただじっと、ひたすらに待ち続けるしかないのだ。ただし、カトラー自身が周囲に引退をほのめかしていることからも、自らにその覚悟があることは把握している。彼にはもう残っている選択肢が他にないかもしれない」