WRボールディン、「フットボール熱はまだ冷めていない」
2017年04月07日(金) 13:25ベテランワイドレシーバー(WR)アンクワン・ボールディンに引退の危機が迫っているのか。 殿堂入りの可能性も十分にあるベテランのボールディンに手を差し伸べるチームはまだ現れていない。ボールディン自身も引退する気はまだなさそうだ。
36歳のボールディンがこれまでに積み上げたレシーブ数はテレル・オーウェンスとわずか2キャッチ差でNFL歴代9位にランクインしている。また、レシーブヤード数も歴代14位だ。しかしながら、デトロイト・ライオンズ移籍後のボールディンはキャリア最低の成績に終わった。15年目のベテランはライオンズの一員としてレシーブ平均8.7ヤード、キャリア最低の95ターゲットを記録。
明らかに成績が下降気味のボールディンに与えられるチャンスは限りなく少なくなりつつあるが、どうやら彼自身にユニフォームを脱ぐ意志はまだないようだ。現地6日(木)、ボールディンは『CBSSports.com』に対して「俺の身体はまだまだいける。フットボールに対する情熱はまだ冷めてない」と明かした。
ボールディンに残された候補地はどこだろうか。最も可能性が有りそうなチームはおそらく彼も馴染みのあるボルティモア・レイブンズかデトロイト・ライオンズであろう。慢性的にレシーバーを弱点とするこの2チームは今オフシーズン、ボールディンに対する興味を示していたこともある。
ボールディンはヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボー率いるレイブンズで3シーズンを過ごした後に、弟のジム・ハーボーが当時HCを務めていたサンフランシスコ・49ersにトレードされている。レイブンズHCジョン・ハーボーはボールディンとの再会にポジティブな姿勢を見せているようだ。
ハーボーHCは先週の年次リーグ会議で「彼がボルティモアを気に入っていたのは知っている。彼にはチームを去ってほしくはなかったが、仕方のないことだった。だが、今はまた彼に戻って来てほしい」と語っていた。
ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ボブ・クインも同会議の中で、「ここ数カ月、獲得候補リストにボールディンの名前を挙げている。彼は間違いなくわれわれの選択肢の一つ。この先についてはまだ何も決定はしていないが、彼はまだどこにもとられていない」と発言している。
スティーブ・スミスが引退し、マイク・ウォレスやブレシャド・ペリマンの代わりにクオーターバック(QB)ジョー・フラッコがボールディンをターゲットとしてロングヤードを狙うことも可能になるはずだ。毎年プレーオフ進出候補となるレイブンズはボールディンにとって理想的なチームではなかろうか。ライオンズもまた、ポストシーズンには縁遠くはない。しかしながら、現在はドラフトで新たなレシーバーを獲得する方針だ。
トレーニングキャンプが開始となる時期まで、ボールディンがチームと契約を結ぶことはなさそうだ。 ミニキャンプは名目上“自発的”とされているが、参加がほぼ“義務化”されているものもある。ボールディンはトレーニングキャンプ開始となる時期までチームと契約を結ばず、ミニキャンプなどの参加を回避するだろう。
大ベテランならではのなせる“業(わざ)”といったところか。