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Gジャーリ・エバンスが2017年も現役続行の意志

2017年04月07日(金) 16:50


ニューオーリンズ・セインツのジャーリ・エバンス【Al Messerschmidt via AP】

プロボウル6度出場のガード(G)ジャーリ・エバンスはニューオーリンズには別れを告げたかもしれないが、NFLに対してのお別れではなかったようだ。

エバンスは現地6日(木)に放送された“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”の中で「先シーズンは調子が良かった。良いプレーが多かったと思う。今はただこの携帯が鳴るのを待つだけ。高いレベルを維持できている限り、まだまだプレーは続けるつもり」と語った。

セインツで10シーズンを過ごしたエバンスは2016年2月にチームから放出されたものの、同年9月には同チームによって呼び戻され、セインツ攻撃陣の中心的存在となった。昨年のトレーニングキャンプ中にシアトル・シーホークスがエバンスを獲得したが、9月に入ると突然の解雇を告げる。その後、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンによって拾われたエバンスの思わぬ活躍はシーホークスにとって後悔すべき出来事だったに違いない。

だが、現在の彼は一定の年齢に達した他のラインマン同様に、その好成績にもかかわらずチームからのオファーがなかなか届かないというジレンマに陥っている。

エバンスはこれまでのキャリアを振り返ってこのように語った。

「(最初のセインツ解雇は)ショックだった。7年前に7年契約を結んだ時、それに見合う活躍をしようと誓ったんだ。そしてある程度はできたと思う。当時の攻撃陣は成功を収めていたと言える。だからこそ、まさか自分がリリースされるとは思っていなかった。だけど、それもサラリーキャップの問題だということは分かっていた。その後はネイト(バールソン)が前にプレーしたことのあるシアトルに行った。トレーニングキャンプに参加するためにね。結局はセインツに戻ることになったのだけど。自分がいなかった時にチームの調子がかなり良かったのは少し傷ついたね。それまでは2試合しか休んだことがなかったのに10年目のシーズンは5試合も欠場してしまった。ニューオーリンズに戻って来られて良かった。もちろん、自分の高いプライドだけ持っていても仕方がなかった。ベテランにとって先発出場は簡単なことじゃないし、少しの時間でも仲間と共に試合をしたかっただけなんだ。本当にチームのために戦ったと思う」

ここで問題となるのは、彼に再びプレーするチャンスが与えられるかどうかだ。エバンスは今年、先発としてフィールドに立たせてくれるチームを見つけられるだろうか。各チーム、夏にはオフェンシブラインが足りなくなり、ドラフトで獲得した選手らもうまく機能しないことが多々ある。そんな中、経験値の高いエバンスを必要とするチームはきっと現れるはずだ。誰に聞いても、ロッカールームでのエバンスは経験豊富な頼りがいのある存在だと言う。セインツでの活躍をみれば、そんな彼にもう一度チャンスが与えられても全くおかしい話ではない。

今後、どこのチームがエバンス獲得に名乗り出てくるのだろうか。