デンバー・ブロンコスのクオーターバック（QB）トレバー・シーミアンが始動開始だ。

ブロンコスのヘッドコーチ（HC）バンス・ジョセフは現地10日（月）、記者に対してQBシーミアンが“完璧な状態”であり、オフシーズンに手術した利き腕とは反対の肩については全く“問題なし”と語った。これは『NFL Network（NFLネットワーク）』のジェームズ・パーマーが伝えたもの。

ようやくオフシーズンプログラムにフル参加が可能となったシーミアン。昨季に先発QBを務めたシーミアンは今後、パクストン・リンチとのし烈な先発争いを繰り広げることになる。ジョセフは月曜日、双方ともに平等なチャンスが与えられることを強調した。

地方番組『KUSA-TV』のマイク・クリスに対し、「完全にオープンだ。完全に半々の確率。激しい争いになるだろう」と語ったジョセフHC。

しかしながらパーマーは先週7日、NFLネットワークの『Up to the Minute Live（アップ・トゥー・ミニット・ライブ）』の中でオフシーズン全体を通して経験値の高いシーミアンのほうが“一歩リード”していると伝えていた。また、ジョセフ自身もシーミアンに関し、「先シーズンの彼は非常によく働いた。みんなが思っている以上の活躍だったのではないか」と発言している。

シーミアンの成長は貧弱な自軍オフェンスラインによって遅れている。パスを投じる相手がなかなか見つからない中、シーミアンは相当なプレッシャーのかかった状況を数多く経験した。

一方のリンチはフィールドに姿を現せばその類まれなる身体能力を駆使してドラフト1巡目の実力を見せつけてくれた。しかし、彼のプレーには若さゆえの荒さが目立ち、経験不足感は否めない。リーグの中でも最も興味をそそる先発QB争いは今、始まったばかりだ。