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QBキャパニックが “最も影響力のある100人”に

2017年04月21日(金) 13:24


サンフランシスコ・49ersのコリン・キャパニック【AP Photo/D. Ross Cameron】

サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)コリン・キャパニックが世界で最も影響力のある100人に選ばれた。

米国ニュースマガジン『TIME(タイム)』誌が2017年の最も影響力のある100人にキャパニックを選出した。これは現地20日(木)に明らかとなったもの。昨年、キャパニックの人種や社会的不平等についての言動、試合開始前の国家斉唱で起立をしないという選択は全米を巻き込む論争へと発展していた。キャパニックの他、米国オリンピック金メダリストのシモーネ・バイルズ、ベルギーのファッションデザイナーのラフ・シモンズ、今年、アカデミー助演女優賞を受賞したビオラ・デイビスらが2017年の最も影響力のある100人に選ばれている。

記事の中でキャパニックについて語るのは元サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボー。元HCはキャパニックを“大胆かつ勇敢に社会正義の不平等性に立ち向かった”と評し、どんなに辛辣(しんらつ)な言葉を浴びせられても信念を貫いた人物だと語っている。

ハーボーは「コリン・キャパニックのような立派な人間がいるということは、われわれ全員にとって、そしてこの国にとってなんと幸運なことだろう」とのコメントも寄せた。

最も影響力のある100人選出の発表の日と同じくして、『Colin Kaepernick Foundation(コリン・キャパニック基金)』は新たに『Life After Hate, Inc.(ライフ・アフター・ヘイト)』、『Leaders of a Beautiful Struggle(リーダーズ・オブ・ア・ビューティフル・ストラグル)』、『Silence Is Violence(サイレンス・イズ・バイオレンス)』というチャリティ団体に対して総額10万ドル(約1,100万円)の寄付を行った。基金が出した声明によれば、キャパニックは現在までに60万ドル(約6,500万円)を寄付している。キャパニックは今後、さまざまなチャリティ団体に対して合計100万ドル(約1億1,000万円)の寄付を行う予定だ。