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ベンガルズQBマカロン、バックアップに“不満はない”

2017年04月26日(水) 13:50

シンシナティ・ベンガルズのAJ・マカロン【AP Photo/Frank Victores】

2017年のドラフト会議が刻々と迫る中、シンシナティ・ベンガルズのバックアップクオーターバック(QB)AJ・マカロンの状況に変化はなさそうだ。

ベンガルズに先発QBアンディ・ダルトンのバックアップを務めるマカロンを手放す意向はない。先発としての出場を希望していたマカロンだが、結局はベンガルズの“バックアップ”QBとして再契約書にサインした。

チーム公式サイトを通じてマカロンはこう語っている。

「競い合いたいと心から思っている。いつもそうなんだ。試合に出たい。ただ、自分にはどうしようもないこともある。不安に思う理由は一つもないし、そんなことをすれば自分の人生や周囲との和、それに、人間関係にも影響を及ぼしかねない。そうはしたくない。俺の立場になって、プレーすることで得られるお金を手にしたいと思っている人だって大勢いるんだ。そうできて満足だし、十分に落ち着ける」

2015年、負傷離脱したダルトンに代わって試合に先発したマカロンはその実力を周囲に見せつけた。しかし、ピッツバーグ・スティーラーズとのプレーオフゲームにおけるパスミスが、マカロンに多額を支払うことをチームに思いとどまらせる要因となっている。また、マカロンのトレードはそう安い価格では運ばないだろう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはマカロンのトレード条件に関し、『Twitter(ツイッター)』上にこう記している。

「ベテランがひしめくQB市場において、もしベンガルズがAJ・マカロンをトレードしたいのであれば、おそらくドラフト1巡目指名権を譲渡しなくてはならない。だが、これは現実的に起こり得ない」

ベンガルズがマカロンをトレードに出したがらないのはチームが来シーズン以降も同選手をキープするつもりであることもその理由の一つ。2014年ドラフト5巡目指名選手はルーキーイヤーのほとんどを非フットボール故障者リスト上で過ごした。チームはマカロンが来シーズンに制限付きフリーエージェント(FA)になるための権利を欲していなかったと思っているものの、マカロンは自身がFAになるべきだと考えている。

マカロンは契約状況について「自分にはどうしようもないこと。弁護士に任せている」と述べた。

たとえどんなにトレードのうわさが飛び交おうとも、マカロンとニューイングランド・ペイトリオッツのバックアップQBジミー・ガロポロの置かれた立場は2017年のシーズンも変わりはしないだろう。