TEエブロンの5年目オプション行使を選択したライオンズ
2017年05月03日(水) 12:00デトロイト・ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ボブ・クインがタイトエンド(TE)エリック・エブロンに関する重要な決定を下した。
同チームは現地2日(火)、エブロンの5年目オプションを行使すると発表。このオプションで保証されているのは故障のみだ。
過去3シーズンに渡り、不安定なパフォーマンスに加えてボールをドロップする悪癖を露呈してきたエブロンに対し、2018年に825万ドル(約9億2,400万円)を支払う道を選択したクインGMの判断に疑問の声も挙がっている。ただ、多くの5年目オプション行使と同様に、今回の選択もある種容易な判断だったようだ。
TEエブロンは元GMのマーティン・メイヒューによって全体10位で指名された選手であるため、今シーズン終了後に現GMであるクインが自ら獲得した選手ではないエブロンをカットに踏み切る可能性も考えらる。しかしながら、デビュー後2年間はなかなか芽が出なかったエブロンも昨季はリーグトップ10にも食い込めるほどの活躍を見せた。エブロンが残した711ヤード、61レシーブの成績はTE選手の中で堂々のトップ10入りを果たしている。グレッグ・オルセンのレベルとまではいかないものの、エブロンがチームの勝利に貢献する選手であることは間違いない。
振り返ってみれば、オデル・ベッカムやアーロン・ドナルドがまだ指名されていなかった状況の中、上位指名でエブロンを選択したライオンズには多少の後悔が残る部分もあるだろう。しかし、エブロンはカレッジレベルからプロレベルへの移行が最も難しいと言われるTEというポジションで毎年技術を向上させてきた。キャリア4年目に入り、攻撃コーディネーター(OC)ジム・ボブ・クーターのエブロンに対する期待は膨らむ一方だ。エブロンが先シーズンの成績を上回れば、チームは2018年のエブロンに対する高額年俸も容認するだろう。反対に、もしエブロンが低調なパフォーマンスを見せれば、クインGMが来オフシーズンにもエブロンとの関係に終止符を打つ可能性は十分に考えられる。