ジェッツがSギルクリストを解雇
2017年05月05日(金) 13:05ニューヨーク・ジェッツが多く持ち過ぎた手札の中からカードを一枚捨てた。
先週開催されたドラフトの1巡目と2巡目でセーフティ(S)を2人指名したジェッツは共に2シーズンを過ごしたSマーカス・ギルクリストを解雇した。
2015年にチャージャーズから移籍したギルクリストはSカルビン・プライアーのペアとしてジェッツのセカンダリーに所属。彼は2015年と2016年のシーズンを合わせて29試合連続で先発出場していたが、昨季の第14週で膝を故障し、シーズン絶望となっていた。ジェッツでは5ピック、1フォースドファンブル、合計135タックルを記録している。
Sの補強が直近の課題であったジェッツは先週のドラフト初日にルイジアナ州立大学のジャマール・アダムスを1巡目、フロリダ大学のマーカス・メイを2日目の2巡目で指名。今週火曜日にはプライアーの新人契約への5年目オプションの行使を見送ったジェッツにはもう、ギルクリストを手札に加えておく理由がなかった。
ギルクリストがチームから放出された直後、ジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』の中でギルクリストの負傷や今後2年にわたる1,330万ドル(約15億円)のサラリーキャップヒットを考えると、ロースター上で切り捨てる対象に一番なりやすかったのがギルクリストだったと、今回解雇に至った理由を示唆した。
『Spotrac(スポトラック)』によれば、2017年にデッドキャップが125万ドル(約1億4,000万円)を計上した選手はギルクリストのみ。ジェッツはアダムス、メイ、プライアーと共に、Sロンテズ・マイルス(61万5,000ドル/約7,000万円)とSロナルド・マーティン(61万5,000ドル/約7,000万円)、ディフェンシブバック(DB)ダグ・ミドルトン(54万ドル/6,000万円)を加えて今夏のトレーニングキャンプへと歩を進めていく。
ギルクリストの放出から考えると、ジェッツは若手選手の実力に確信を持ち、彼らを積極的に起用していく方針を取ったことが分かる。だが同時に、ジェッツは2017年のレギュラーシーズンを戦うことではなく、サラリーキャップのマネジメントばかりに注力したとの見方も可能だ。
ジェッツはまた、4日に出場停止処分中であったコーナーバック(CB)ニック・マーシャルとフルバック(FB)クリス・スウェインを解雇し、先シーズンは13試合に出場したバックアップラインバッカー(LB)ブルース・カーターとは再契約を交わしている。
【4日までに判明している各チームの選手情報】
1.サンフランシスコ・49ersはランニングバック(RB)マイク・ デイビスを解雇。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもの。デイビスはドラフト期間中のトレード要員ともうわさされており、市場で興味を示す球団も多数あったようだ。49ersでの2年間で彼は72タッチ、171ヤード、1タッチダウンをマークしている。
2.ヒューストン・テキサンズはリーグ規定に違反するPED(運動能力強化薬物)の使用が判明したLBマックス・バローが2017年開幕戦からの4試合で出場停止処分を受けると発表した。