プロのプレーブックに圧倒される新人QB
2017年05月08日(月) 12:42プロ世界でのプレーブックの情報量の多さに各チームの新人クオーターバック(QB)が圧倒されている。カンザスシティ・チーフスの新人QBパトリック・マホームズもまた、例にもれずプレーブックの複雑さには舌を巻いているようだ。
マホームズは『ESPN』に対し、「テキサス工科大学時代よりもはるかに情報量が多い。プレーをコールする際にはもう一度、全体を見渡して全員が正しいポジションにいるかどうかを確認する必要があった。これはかなりタフな作業だったし、思っていたよりもかなり難しかった」と話している。
プロの世界を初めて知る新人にとってそう感じられるのは当然のことであり、カレッジフットボールの世界とプロの世界がどれほど違うかは興味深い点だ。先発QBが確立しているチーフスによって指名されたマホームズは、新人QBたちの中でも恵まれた環境に身を置くことができたと言える。チームはマホームズを急かすことなく、先発QBアレックス・スミスの下でインやアウトを使った攻撃パターンを時間をかけて学ばせることが可能だ。
若手QB育成に定評のあるチーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードはマホームズについてこのように語った。
「新人にとって難しくはあっても何とかやり遂げることができるというバランスを取るのがわれわれの仕事だ。今日1日やったからといってそう簡単に全てがうまくいくわけではないが、彼なら大丈夫なはず。プロレベルがどんなものかこれから気づくこともあるだろう」
「まずはチーム特有の言い回しを覚えることが先決。パトリックに技術があることは皆知っている。あとは用語を頭に入れて自信を持ってフォーメーションを形成すること。徐々に慣れていけばいい。若手にとって学習期間はとても重要だし、パトリックには学ぶための時間が十分ある」
負傷さえなければ現在のエースQBであるスミスが近いうちにチームを離れることはなく、先発QBとしてのチャンスが到来するまでにマホームズが攻撃パターンを頭に叩き込むための時間はたっぷりとある。