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2年目QBプレスコットがカウボーイズの中心的存在に

2017年05月10日(水) 12:32


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Matt Rourke】

元クオーターバック(QB)トニー・ロモが放送業界への転身の準備に忙しい一方、ダラス・カウボーイズの新エースQBもまた、自身に与えられる責任の大きさへの覚悟を決めている。

『The Dallas Morning News(ザ・ダラス・モーニング・ニュース)』に対し、タイトエンド(TE)ジェイソン・ウィッテンは「ダック(プレスコット)は自分の力で勝ち取った。彼は真のQB。チームの全員が彼の声に耳を傾ける必要がある」と語った。

プレスコットも自身を取り巻く環境についてこのようにコメントしている。

「自分にとっては初めてのオフシーズン。チームの中心にいるという実感はある。夏のロッカールームでジェイソン・ウィッテンやショーン・リーとワークアウトしながら自分の話を聞いてもらうのは自然な事だろう。彼らは他の皆も呼び集めてくれる。とても恵まれた環境にいる」

「俺の言葉では足りない部分などを補ってくれる皆に感謝。とても大切なことだと思う」

長い間ロモの力に頼ってきたカウボーイズのようなチームにとって、若きエースQBをサポートするウィッテンとリーの存在価値は計り知れない。通常であればこういったチーム全体からのサポート体制は時間をかけて形成されるものだが、オフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したプレスコットに対する周囲からの支えは始終途切れることはないだろう。

2017年のプレスコットは他のどのQBよりも重責を背負うことになる。先シーズンにはのしかかるプレッシャーをものともせず大活躍したプレスコット。しかしながら、今シーズンのカウボーイズのロースターにもその負担が減る要素は少なそうだ。

プレスコットの台頭がロモの引退を早めた。また、その成功はプレスコット自身だけでなく、ランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットに対する世間の期待をも高めている。今シーズンのカウボーイズはリーグの中でも最もハードなスケジュールが組まれているチームの一つ。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区に属する他チームの多くが今オフシーズンに補強を成功させている事実も忘れるべからずだ。反対に、カウボーイズ守備陣は大幅に戦力をダウンさせている。

今シーズンを戦う上でプレスコットの状態がチームの行方を左右するのは言うまでもないが、前年と同じような活躍を繰り返すのはどんな選手にとっても難しいことである。