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NFLの各チームオーナーが 2人目の故障者復帰を承認か

2017年05月18日(木) 10:31

フィールドに置かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

NFL各チームのオーナーたちが2人目の故障者復帰に対して寛容な姿勢を見せている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタは現地17日(水)、来週の春季リーグ会議において各チームのオーナーはシーズン中に故障者リストから2人目の選手を復帰させることを容認する提案への投票を行う予定だと報じた。この案が可決される可能性は高いともバティスタは伝えている。

2012年以降、NFLは故障者リストから選手1人の復帰を認めてきた。復帰する選手には8週間の出場停止期間が義務付けられている。新ルール導入後の数年間、該当選手に対しては故障者リスト入りの時点で“復帰指定”が必要とされていたが、2016年にはオーナーたちがこのルールを改正し、選手をロースターに復帰させる時点でその指定を行うことを可能にしている。

この新たなルース改正を支持するチームは多そうだ。故障者リストからもう1人の復活が可能となれば、各チームともに戦略の幅を広げることが可能になり、故障者への判断の難しさも軽減されるだろう。故障した選手にとってもレギュラーシーズン中に復帰できるチャンスが増えることは喜ばしい事だ。

この新ルールについての投票は各方面からも大いに支持を得ると予想される一方、今回の会議では批判が多く集まっていたレギュラーシーズンのオーバータイムを15分から10分へと短縮する案についても投票が行われる。

バティスタによれば、前回の会議で議題に挙げられたオーバータイムの短縮について、各チームのオーナーたちは承認する意向であるとのことだ。

延長時間の5分短縮というアイデアは選手の身の安全を守るために生み出されたもの。今年3月に提案されていたこの案は、15分間のオーバータイムを行った翌週に移動してサーズデーナイトゲームに出場しなければならないチームが多大なる“不利益”を被ると競技委員会が考えたことが事の発端だとバティスタは伝えている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、過去5シーズンでオーバータイムがあった試合は83試合で、そのうちの22試合(26.5%)がオーバータイムを10分以上続けている。