RBブラントがイーグルスと1年契約
2017年05月18日(木) 10:59フィラデルフィア・イーグルスが先シーズンにタッチダウン数リーグ1位を記録したランニングバック(RB)を獲得した。
現地17日(水)、イーグルスはRBレギャレット・ブラントと1年契約を交わしたと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは今回の契約が最高で280万ドル(約3億1,000万円)にまでおよぶと報じている。
スピードのある選手が多くそろうイーグルスのバックフィールドにおいて、ブラントはパワーを備えたRBとしてチームに加わる。先シーズンは18タッチダウンをマークしたブラントはここ数シーズンにわたってイーグルスが弱点としていたゴールライン間際での攻防で大活躍するはずだ。
ラポポートによれば、イーグルスがブラントとの交渉を進める中でアリゾナ・カーディナルスとニューヨーク・ジャイアンツの両チームも同選手に対するオファーを提示していたとのこと。
ブラント加入がイーグルスにおけるライアン・マシューズの時代の終わりを告げるかもしれない。故障の多いマシューズを放出することでチームは400万ドル(約4億4,000万円)を浮かせることも可能だ。
イーグルス自慢のスキャットバック、ダレン・スプロールズやウェンデル・スモールウッド、そして2017年ドラフト4巡目の新人ドンネル・パンフリーにマシューズを加えたバックフィールドが新天地となるブラント。先シーズンは299キャリー、1,161ヤードを記録したブラントはスピード自慢のRBたちがパスキャッチに重点を置く一方で、パワー型RBとしての活躍が期待される。
ニューイングランド・ペイトリオッツは先週、ブラントに対して珍しいテンダーを使用した。これは5月9日(火)以降の契約にもかかわらず、ブラントを放出したとしても補償を獲得できるというペイトリオッツの計算に基づくものだった。
ペイトリオッツが使用したテンダーにより、もしブラントがチームに残留した場合はベースサラリーとして110万ドル(約1億2,000万円)、最高210万ドル(約2億3,000万円)を受け取る予定であった。これにいち早く反応したイーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハウィー・ローズマンがイーグルスの要となるRBとしてブラント獲得に向けて迅速な行動を取っている。
ブラントの加入のみならず、ローズマンGMは複数のベテラン選手を短期契約で獲得し、ロースターに加えることでチームの変革を狙っている。今オフシーズン、イーグルスはワイドレシーバー(WR)アルション・ジェフェリーと1年契約を結び、いつでもカット可能な契約でWRトリー・スミスも獲得、さらにはトレードで契約最終年のディフェンシブエンド(DE)ティミー・ジャーニガンを加入させている。
お手頃な価格でベテラン陣をロースターに加えたイーグルスがプレーオフ進出に向けて飛躍の年を迎えようとしている。