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フィッツパトリックがバッカニアーズ入り

2017年05月21日(日) 05:22

ニューヨーク・ジェッツのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Adam Hunger】

クオーターバック(QB)によるオフシーズンの椅子取りゲームでライアン・フィッツパトリックが席を獲得した。

タンパベイ・バッカニアーズがこのベテランQBの獲得を19日(金)に発表している。基本年俸300万ドル(約3億3,000万円)の1年契約で、500万ドル(約5億6,000万円)まで引き上げることのできるインセンティブが付いていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは関係筋からの情報として伝えている。

このニュースを最初に報じたのは『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドだった。

バッカニアーズは先発ジェイミス・ウィンストンの後ろを固めるベテランを必要としていた。オフシーズン中にはバックアップとしてライアン・グリフィン、ショーン・レンフリー、そしてドラフト外のルーキー、セフォ・ルーフォウを追加している。グリフィンはまだレギュラーシーズンでの出場がなく、レンフリーは2015年にアトランタ・ファルコンズで2試合に出場し、トータル7回のパスを試みた。

バッカニアーズとしてはウィンストンが故障した場合の保険として、何としてもマイク・グレノンの代わりを見つける必要があった。今シーズンはプレーオフ出場の期待がかかり、NFC南地区の優勝候補にも挙げられている。フィッツパトリックが加わることで、少なくともウィンストンに何かあった場合に経験豊富なQBを確保しておくことができる。

フィッツパトリックならば彼らのQBルームでも熟練したよき指導者となってくれるだろう。バッカニアーズは彼にとってこの13シーズンで7番目のチームとなる。2016年にニューヨーク・ジェッツで最後に出場した頃はリスクの高いパスが多く、大活躍した2015年シーズンと比べて低迷していた。

プレーに波があるとはいえ、フィッツパトリックはバッカニアーズが起用した経験の浅いQB勢に比べれば、より望ましい安全策だといえるだろう。