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ロジャースのリツイート獲得で期末テスト免除!?

2017年05月21日(日) 05:31

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

【ダン・ハンザス(NFL.comエンドアラウンドライター)】

アイオワ州のある高校に、スポーツ文学の期末テストをあまり受けたくない生徒たちがいた。ヘイルメリー(マリア様)を必要とした彼らは、この世で最も美しいヘイルメリーパスを投げる男に白羽の矢を立てた。

「アーロン・ロジャースさん、これにリツイートしてくれたら先生がスポーツ文学の期末試験を免除してくれるって約束してくれたんだ! どうかお願いだからリツイートしてください。彼女、あなたの大ファンなんだ!」

「スポーツ文学はすごく大事な科目だと思うけど、まあ、そこまでいうなら・・・」

生徒たちのヒントになったのはコービー・ブライアントからリツイートをもらうことに成功して試験を免れたインディアナ州のクラスの話だった。

「いつものようにスポーツのニュースについて話していた時に、先生がコービーにツイートした別の学校の話をしてくれたんだ」とロジャースにツイートを送った生徒のペイトン・メイヤーは『ESPN』に語った。「それで、同じことをしたら僕らも試験を免除してくれる? って聞いたんだよ。彼女(教師のローラ・ロバーツ)がアーロンの大ファンなのを知ってたから、彼を選んだのさ」

同じ日、また別の高校生たちがブレット・ファーブからリツイートをもらうことに成功してアメリカ史のテストを逃れている。インターネットというのは・・・おかしな世界だ。

念のために説明すると、スポーツ文学というのは高校の選択科目としてはなかなかしゃれた授業のように聞こえる。私が上級生だった時に受けた映画研究のクラスは、いつの間にか『タイタニック』を徹底研究するクラスへと変身していた。決して20世紀最大の悲劇である海難事件を深く理解しようというようなものではなく、1998年当時24歳だったレオナルド・ディカプリオの美のはかなさについて容赦なく突っ込むことが中心だった。

今ではスポーツ記事を書いて生計を立てている身としては、当時に戻ってスポーツ文学の授業が受けられる高校に入りたいものだ。デビッド・ハルバースタム、バズ・ビシンガー、ジョージ・プリンプトン、グラントランド・ライスといったジャーナリストの功績に関する私の知識を発揮できる期末テストなら大歓迎というもの。ビリー・ゼーンの出演映画を研究し続けなければならないことがどれほどの精神的苦痛をもたらすか、想像できるだろうか?

私かその生ける証人だ。