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バイキングス、新加入のWRフロイドに全面的サポートを約束 

2017年05月22日(月) 10:11

マイケル・フロイド【Jim Mahoney via AP】

自身の出身地であるミネソタへと戻って来たワイドレシーバー(WR)マイケル・フロイドが復活を期している。新たなヘッドコーチ(HC)となるマイク・ジマーもその全面的なサポートを約束した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、フロイドは今月初旬にミネソタ・バイキングスと1年150万ドル(約1億7,000万円)で契約したとのこと。昨年12月にアリゾナ・カーディナルスを放出されたドラフト1巡目指名選手はその後、ニューイングランド・ペイトリオッツへと移籍していた。

ジマーHCは現地20日(土)、「われわれも彼の経歴は認識している。あらゆる状況を加味しての判断だ」と語り、続けて「だが、彼はここからの選手。大学時代にチームメイトだったハリソン・スミスやカイル・ルドルフの助けもあることだし、マイケルはこのチームで全面的サポートを得る。これらのことも計算に入れての獲得だ」と明かした。

『NFL.com』が入手した警察の報告書によれば、フロイドは午前3時過ぎに“スコッツデールの交差点で自動車の運転席に座ったまま意識を失っていた”そうだ。フロイドは今年2月に罪を認め、飲酒運転による最も厳しい処罰である禁固刑とカウンセリングの判決を受けている。

『ESPN』によると、96日間あった自宅謹慎処分の残りの日数はアリゾナからミネソタへとそのまま移行されるとのこと。これにより、フロイドは23日から始まるバイキングスのチーム合同練習に参加することが可能となり、6月半ばに始まるミニキャンプまで練習復帰を待つ必要はない。

ジマーは土曜日、フロイドのチーム練習参加が予定よりも早くなることは“重要”だと語った。チームのクオーターバック(QB)サム・ブラッドフォードとのコンビネーションを確認するためにも数週間は必要だろう。法的な問題は残っているものの、ジマーHCはフロイドが開幕までの少ない時間でもチームに馴染み、活躍してくれることを期待する。

ジマーHCは「マイケルはとても頭が良い人物。彼がわれわれのシステム自体に苦労することはないと思う。ただ、練習に参加して他の選手やQBたちと交流することは大事。彼にとっても、もっと楽になるだろう」と語っている。

身長約188cmのフロイド加入はブラッドフォードにとってもうれしいニュースだ。先シーズン、ステフォン・ディッグスやアダム・シーレン、ルドルフはそれぞれ800ヤード以上のキャッチを記録している。5年目のベテランとなるフロイドもまた、最初の4年間で平均800ヤード以上をマークしている選手だ。

また、今オフシーズンのバイキングスはランニングバック(RB)のラタビアス・マレー、タックル(T)のライリー・ リーフ、マイク・レマーズらも攻撃の手札に加えている。バイキングスは2017年のドラフトでRBダルヴィン・クック、センター(C)パット・エルフレインを上位指名した。ジェネラルマネジャー(GM)のリック・スピールマンがプレーオフ進出を阻んだ一因である攻撃陣の強化を当面の課題としていたのは明らかだ。

最近のチーム状況についてジマーHCは最後にこう語っている。

「攻撃陣をどう改善するかに重点を置いている。重要なプレーを決めてくれる選手が出てきてほしい。タッチダウンを奪ってくれる選手が必要だ。われわれが21点以上取った試合は20勝3敗くらいの戦績だと聞いている。まずは21点を獲得すること。われわれはそれを目指している。このメンバーなら可能だと思うし、今のところ順調に来ていると感じる」