元ジェッツCBリービスにリーグからの懲罰なし
2017年05月23日(火) 11:08元ニューヨーク・ジェッツのコーナーバック(CB)ダレル・リービスとの契約を希望する球団があるとすれば、そのチームはもう出場停止処分を心配しなくても良さそうだ。
NFLのスポークスマンはリービスがリーグからの懲罰を受けることはないと発表した。これは今年2月にピッツバーグで発生した事件を受けてのことだ。
このニュースは『ESPN』が最初に報じている。
今年3月、裁判所は元ジェッツCBに対する5つの罪状全てを棄却。リービスは当初、4つの重罪と1つの軽罪で告発されていた。ピッツバーグ警察署によれば、2人の被害者はリービスともう1人の男(予備審問で証言を行ったリービスの古くからの友人であるラショーン・ボルトン)によって暴行を受けたと主張していたが、そのどちらが殴ったかまで思い出すことができなかったとのことだ。被害者の2人は暴行を受けて意識不明になっている。
リービスは審問後、『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブワラに対して「もう過去の事。自分にできるのは前を向くことだけ」と語っていた。
不起訴とはなったものの、NFLがリーグの個人行動規範に基づいてリービスに懲罰を科す可能性はあった。だが、これも今回の報道で全て解決された。
今年の3月初旬にジェッツから放出され、現在フリーエージェント(FA)のリービス。ジェッツにはまだ同選手に対する保証額600万ドル(約6億6,600万円)の支払いが残っているが、もし次なるチームがこの額よりも低い数字を提示するとなれば、リービスはタダ同然でプレーすることになる。
プロボウルに7度選出されたリービスも先シーズンは不調にあえいだ。スクリメージでのフィジカルの強さはまだ通用したが、加齢によるスピードの衰えは顕著に表れている。
法による拘束から解放された今、このベテランに対して賭けをするチームが出てくるかどうかは見ものだ。今オフシーズン、リービスに興味を示したチームはいまだないが、ジェッツから支払われる額を考慮すれば、リービスが復帰を望むのはまだそのフィールドにやり残したことがあるという意味ではなかろうか。彼の脳裏にはまだ、“引退”の二文字は浮かんでいないようだ。