NFLがタッチダウン後のパフォーマンス規制を緩和
2017年05月24日(水) 09:19NFLがフットボールの醍醐味(だいごみ)の1つを復活させる。
現地23日(火)、リーグはタッチダウン後のパフォーマンス規制を緩めることを発表した。 これにより、プレーヤーたちはより自由に喜びを表現することが可能となる。
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルがファンに宛てた一通の文書には、選手たちに“ビッグプレーをした後はもっと楽しむ時間を与えたい”と記されていた。
パフォーマンス規制緩和について引退した選手を含む80人以上のプレーヤーと話し合いを行ったグッデルはこの文書の中で、「われわれもプレーヤーたちが見事なタッチダウンを決めた後に喜びを爆発させる瞬間を見るのが好きだ。われわれは彼らからプロアスリートとして披露した最高のパフォーマンスに対し、もっと自身を表現する自由がほしいと伝えられた」と語っている。
グッデルは火曜日にシカゴで行われた春季リーグミーティングでの決定をより具体的に明かした。
「プレーヤーがもっと自由に喜びや個性、そして単純に試合への祝福を表現できるよう促すことに関し、多方面から賛同の声をいただいた。ゆえに、われわれは今回このような決定を下すことにした。今後はこの導入に関して各機関と調整を行っていく」
新ガイドラインで許容されるタッチダウン後のパフォーマンス例としてはボールや地面を用いたもの、グループでのパフォーマンスが挙げられている。
制度が緩和されたとはいえ、全てが自由というわけではない。攻撃的なデモンストレーションや試合を遅延させるようなパフォーマンス、対戦相手に向けたパフォーマンスはペナルティの対象のままだ。グッデルの手紙の中には“スポーツマンシップ、正々堂々たる試合、若いアスリートたちへの手本となること”が求められると言及されている。
グッデルは「フィールドでの選手によるスポーツマンシップがとても重要であることは各チームのオーナーも認識している。なぜなら、そこには常に見ている人がいるからだ。また、高い基準を維持することが大切であり、全員がそれを認識する必要がある」とも述べた。
プレーヤーのみならず、ファンにとってもビッグプレー後のパフォーマンス規制緩和はうれしい変化だ。ビッグプレー後に見せる選手それぞれに違った喜びのパフォーマンスもフットボールの醍醐味の1つだろう。