オーバータイムが10分に短縮、各チームオーナーが承認
2017年05月24日(水) 11:532017年レギュラーシーズンからオーバータイムが10分に短縮される。
現地23日(火)、NFLの各チームオーナーがシカゴで行われている春季リーグ会議の中でオーバータイムの15分から10分への短縮を承認したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。この変更は今年3月に開催されたリーグ年次会議の中で初めに提案されていた。
NFLネットワークのジュディ・バティスタが指摘したように、このルール変更は選手の安全面を配慮してのもの。オーバータイムで15分間をプレーした選手たちが翌週、十分な休息期間をとらずに再び試合に出場しなければならない状況を懸念する声を受けてのことだった。
オーバータイムの時間短縮がボールコントロールに影響を与える恐れがあると指摘していた複数のチームも最近では落ち着いた様子を見せていた。
当初、時間短縮については勝敗を決定づけられるかどうかという点で意見は二極化するも、引き分けの試合が大幅に増えることはないと見られている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、過去5シーズンでオーバータイムは83試合あり、そのうちの22試合が10分以上を経過(過去5年間のオーバータイムの平均時間は7分43秒)。この期間中、同点で終わったのは5試合で、1シーズン平均にすれば1試合となる。もしオーバータイムが10分で終わった場合、16試合が同点で終了していたことになり、512試合ある1シーズンに換算すると平均で3.2試合がそのような結果を迎える。
オーバータイムの短縮だけではなく、2017年から新たに承認されたルール変更は他にもある。今年3月に開かれた年次リーグ会議ではディフェンスの選手が相手のオフェンシブラインを飛び越える行為を禁止し、頭部への悪質なヒットをした選手に対しては即刻退場処分が下されることも明文化された。そして、リプレーに関してはニューヨークにあるコマンドセンターに統一して判断を任せることなども承認されている。