ジェッツがトレードで元ドラ1のSプライアーを放出
2017年06月02日(金) 09:29今ドラフトの1巡目および2巡目指名権を使ってセーフティ(S)を指名したニューヨーク・ジェッツは、もはや2014年ドラフト1巡目のストロングセーフティ(SS)カルビン・プライアーを必要としなかった。
現地1日(木)に行われたトレードによってプライアーはクリーブランド・ブラウンズに移籍することが決まった。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが最初に報道したもの。
プライアーに代わり、ジェッツはブラウンズからラインバッカー(LB)デマリオ・デービスをチームに迎える。昨季にフリーエージェント(FA)でブラウンズと契約を結んだデービスはその前年までジェッツに所属していた。ブラウンズは後にこのトレードを認めている。
ブラウンズ上級副社長のサシ・ブラウンは「カルビンは若くて魅力的な、経験値のあるセーフティだ。われわれのディフェンシブバックに彼を加えられることをうれしく思う。他に獲得した選手同様、彼には先発の座をかけて一生懸命トレーニングに励んでほしい。デマリオはプロのフットボール選手としてだけではなく、1人の人間として、その在籍期間を通じてわれわれが深い敬意を抱いた人物。ここクリーブランドで彼が成し遂げたことに感謝する」と語った。
ジェッツが数カ月にわたってトレード相手を探していたことをふまえれば、今回のトレードはさほど驚くようなものでもない。『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によると、今週のプライアーはOTA(チーム合同練習)中、3番手と4番手のディフェンシブプレーヤーたちと練習に取り組んでいたとのことだ。
先シーズンのプライアーはジェッツで15試合に先発し、6度のパスディフェンス、1ファンブルフォースド、単独の43タックルを記録した。
デービスが元のチームに出戻りするという奇妙なトレードにはなったが、おそらくジェッツはどうしてもプライアーをロースターから外したかったのだろう。昨年3月、デービスはブラウンズによって2年800万ドル(約8億9,000万円)で獲得されたが、ジェッツにとってその額は少し高すぎたようだ。デービスは以前に所属したチームで再びレギュラーを目指すことになる。先シーズンのデービスは15試合に先発し、2サックと単独の59タックルを記録。ブラウンズ移籍前のデービスは3年連続で16試合に先発する不動のレギュラーだった。