コルツHCパガーノ、大改革を施したDLに自信
2017年06月02日(金) 10:56インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)チャック・パガーノが自軍のディフェンス陣に相当な自信を見せている。
現地31日(水)、地元紙『Indianapolis Star(インディアナポリス・スター)』はパガーノHCが「現在のディフェンシブライン(DL)、そして、それがいかに構築されているか。私が話しているのはインテリアの選手たちの、つまり、ノーズやスリーテクニック、ファイブテクニックについてだ。彼らはただ走るだけではなく、パッシングダウンでパスラッシュでき、これまで以上のところにきていると思う」と話したと伝えた。
おそらく、パガーノはディフェンシブタックル(DT)ジョナサン・ハンキンスやケンドール・ラングフォード、ディフェンシブエンド(DE)ヘンリー・アンダーソン、マーガス・ハント、タレル・バシャムらを指してこう発言したのだろう。
理論上、パガーノHCが言うことは正しい。少なくとも2013年以降では現在のDLがベストメンバーに違いない。とりわけ、ハンキンスはパガーノがこれまでに指揮したディフェンス陣に一味違った要素をもたらしてくれるだろう。ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードもまた、フリーエージェント(FA)市場で先発陣をカバーする2枚目、3枚目のパスラッシャー獲得に尽力した。
今年のパガーノにとっては興味深い大きな動きとなっただろう。過去5年で守備陣の改革を行ったのは初めてと言ってもいいコルツ。ここ数年間、元GMのライアン・グリグソンによって形成されたオフェンシブライン(OL)による低調なパフォーマンスがチーム低迷の主な原因であるとパガーノはほのめかしてきた。ドラフト1巡目で指名された守備選手で現在ロースター入りしているのはマリク・フッカーのみだが、バラードGMは今ドラフトにおいて2巡目指名でコーナーバック(CB)クインシー・ウィルソン、3巡目でDEバシャム、4巡目でディフェンシブタックル(DT)グローバー・スチュワート、5巡目でラインバッカー(LB)アンソニー・ウオーカーJr.と、上位指名を全て守備選手で固めている。
あと1、2年もすればクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックの契約によってコルツが身動きできないとはみなされなくなるだろう。与えられたものから何らかのものを形成できるか否か、今後はパガーノにプレッシャーがかかってきそうだ。