チャージャーズがILBイングラムと4年契約を締結
2017年06月12日(月) 09:55昨夏はそのほとんどの時間をドラフト1位の新人ディフェンシブエンド(DE)ジョーイ・ボサとの契約交渉に費やしたサンディエゴ・チャージャーズだったが、1960年以来初めてロサンゼルスの地で迎える今夏は同様の事態を避けられたようだ。
同チームは現地11日(日)、インサイドラインバッカー(ILB)メルビン・イングラムと4年契約を交わしたと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによれば、イングラムの今契約は4,200万ドル(約46億3,500万円)の保証付きで6,600万ドル(約72億8,000万円)におよぶとこのことだ。
イングラムはこれで自身の目標としていた契約額、すなわちチャンドラー・ジョーンズ(アウトサイドラインバッカー/OLB)がアリゾナ・カーディナルスと結んだ5年8,250万ドル(約92億円)、年俸およそ1,650万ドル(約18億2,100万円)クラスの契約と肩を並べることに成功したとラポポートは報じた。
イングラムとチャージャーズ間における複数年契約交渉は来たる7月15日(土)の期限まであと約1カ月と迫っていた。もしこの契約が成立しなかった場合、イングラムは2017年をLBのテンダーである1,400万ドル(約15億4,500万円)でプレーすることになっていただろう。これが現実に起こっていれば、チャージャーズは同選手のチーム残留に不安を抱えることとなっていたはずだ。
先月、ラポポートは長期契約がなかった場合にイングラムがミニキャンプとトレーニングキャンプの一部を欠席する意向だと報じていた。
ケガの多かった2013年、2014年シーズンを乗り越えてフィジカルを強化したイングラムは、ここ2年で32試合に全てに先発出場して18.5サックという圧倒的な記録と堅実なランディフェンスを披露している。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、イングラムは2016年の最優秀守備選手賞を獲得したオークランド・レイダースのDEカリル・マックが記録した2シーズン連続50タックル超え、8サック超えを同じく達成している唯一の選手でもある。
今やチャージャーズはリーグを代表する守備選手であるイングラムとボサの両者を2020年シーズンまでチームに引き留めておくことが可能となった。新守備コーディネーター(DC)ガス・ブラッドリーによる4-3スキームの中でイングラムがポジションを変更することも予想されている。
イングラムとボサを含め、優れた選手がひしめくチャージャーズ守備陣だが、セカンダリーにはコーナーバック(CB)ジェイソン・ベレット、ケイシー・ヘイワードの存在もある。2人はそれぞれ2015年と2016年にプロボウラーに選出されるほどの実力を備えた選手だ。少なくとも今後数年間、ブラッドリーDC率いるチャージャーズ守備陣には相当な期待が寄せられるだろう。