ニュース

ラムズRBガーリーがマクベイHCの新体制に好感触

2017年07月10日(月) 14:20

ロサンゼルス・ラムズのトッド・ガーリーとアトランタ・ファルコンズのデボンドレ・キャンベル【AP Photo/Rick Scuteri】

先シーズン、ロサンゼルス・ラムズのランニングバック(RB)トッド・ガーリーのプロ2年目は散々な結果に終わった。

ルーキーイヤーに攻撃選手の新人賞を獲得したガーリーはその翌年、1キャリー平均ヤードを3.2にまで落としている。これはぜい弱なオフェンシブライン(OL)が原因であり、さらに、同チームのクオーターバック(QB)陣の実力不足によって相手チームのラインバッカー(LB)やセーフティ(S)が悠々とホールを塞ぎ、ガーリーに走る余地が与えられなかったことも原因だった。

しかしながら、新ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクベイ指揮の下、ガーリーは再びの躍進を誓っている。

NFLラジオ番組『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM)』のジグ・フラカッシが今シーズンの攻撃陣はより“ガーリー・フレンドリー”なシステムになるかと質問をした際、ガーリーは「そう願っている。全てはコーチ次第さ。コーチに“トッド・フレンドリー”希望だと伝えてくれ」とコメントした。

また、マクベイHCの攻撃システムを“本当に気に入っている”と語ったガーリーは戦術のマスターに取り組みながらその準備に余念がない。『NFL Network(NFLネットワーク)』のグレッグ・ローゼンサルはミニキャンプ中、ラムズがオフェンシブフォーメーションの全ての動きで3年目のガーリーを試しているとも報じていた。

また、2年目のQBジャレッド・ゴフの成長がチームの前進に必要不可欠なのは間違いなく、ミニキャンプ中に同選手が確実に成長している姿を披露していたことに関してはガーリーも刺激を受けたようだ。

「そうだ、ジャレッドはどんどん良くなっている。彼がナンバーワンになるはず。ジャレッドには才能があるし、成長している。OTA(チーム合同練習)やミニキャンプでも良い動きを見せていた。コーチ陣が彼をうまく指導している。心構えもそうだし、練習量もかなり多い。ここまでは非常に順調に来ている。開幕が楽しみだ」

ラムズ攻撃陣に関するガーリーのコメントは、7カ月前のそれとは全く異なるものとなっている。第14週、アトランタ・ファルコンズに敗戦後のガーリーは自軍の攻撃陣についてまるで“中学生がプレーしているかのようだった”とぼやいた。ガーリーは今年の1月にも、NFLネットワークのリッチ・イーサンに対して4勝12敗を喫したシーズンを“悪夢のようだ”と表現している。

まだ夏も真っ盛りであり、ここまでのオフシーズンにラムズの選手が防具を身に着けて練習したことはない。しかしながら、ガーリーの発言はまるで中学レベルだった同チームの攻撃陣がプロの中でも勝てるレベルにまで急成長したかのように思わせる。

結局のところ、そんなガーリーが最後に言い放った「昨年よりも悪いシーズンになることはない」という一言が一番的を射ているのかもしれない。