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元チームメイトのWRガーソン、QBカズンズの契約問題に疑問

2017年07月11日(火) 10:39


ワシントン・レッドスキンズのカーク・カズンズ【AP Photo/Nam Y. Huh】

ワシントン・レッドスキンズのクオーターバック(QB)カーク・カズンズの契約問題については各メディアやチーム役員のみならず、元チームメイトをもやきもきさせている。

現地10日(月)に放送されたNFLのラジオ番組『SiriusXM(シリウスXM)』の中で、カズンズがいまだ長期契約を締結していないことは驚きかと問われたサンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)ピエール・ガーソンはこのように答えた。

「分からないな。その答えを知っていればよかったけれど。でも、カークは常に高いレベルを維持しなくてはならない。フィールドでの司令塔はカークだし、彼がプレーメイクする。ずっとそういう形であのチームはプレーしてきた。プレーオフに進出できたのも彼の存在が大きかったんだ。カークはレッドスキンズですばらしい仕事をこなしている。まだ長期の契約に至っていない理由が分からない」

カズンズの元チームメイトであるガーソンは、カズンズが自身の育ての親とも言える元レッドスキンズ攻撃コーディネーター(OC)のカイル・シャナハン(現49ersヘッドコーチ/HC)を追ってサンフランシスコへと移籍するという考えにはあまり納得した様子を見せなかった。

「それはちょっと強引じゃないか。今、そんなことは全く考えていない。今シーズンのことしか頭にないんだ。俺たちは今、カロライナ・パンサーズとの初戦に焦点を絞っている」

同チームが2年連続でカズンズにフランチャイズタグを付与したことによって、ことはさらに複雑になっている。オークランド・レイダースのQBデレック・カーが先日、ついに年俸2,500万ドル(約28億5,000万円)の超大型契約を結び、デトロイト・ライオンズのQBマシュー・スタッフォードの契約締結も秒読み段階といったところだ。最後の大物となったカズンズが長期契約を締結させるまでに残された時間はあと1週間しかない。今、苦渋の選択を強いられているチームは市場価格の安かった数年前に同選手との長期契約を結んでおくべきだったのかもしれない。

当時のレッドスキンズを非難できる者は多くないが、カズンズはリーグでも最も才能のある選手として開花した。先発QBの座を獲得して以降の2シーズン、同選手のパス成功率は70%弱を記録しており、タッチダウン/インターセプトの比率は2対1(54-23)という抜群の数値だ。

もし万が一フランチャイズやトランジションタグを免れた場合、カズンズが来冬のフリーエージェント市場で最も高額な選手になることは間違いない。

シャナハンやガーソンとの再会が現実ともなれば、2018年シーズンの優勝候補に49ersの名前が挙がってくるだろう。しかしながら、それはガーソンも言うように現在のところ少し夢を見過ぎた話なのかもしれない。