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元49ersのモンタナ、QBキャパニックの今後に悲観的な見解

2017年07月12日(水) 09:24


ジョー・モンタナ【David Durochik via AP】

元サンフランシスコ・49ersのコリン・キャパニックはいまだフリーエージェント(FA)市場に取り残されている。同チームの元スタークオーターバック(QB)ジョー・モンタナはキャパニックの今後のキャリアについてあまり楽観視はできないと語った。

モンタナは現地11日(木)、『The Sporting News(ザ・スポーティング・ニュース)』のクリスチャン・ダイヤーに対して「みんな、彼自身が取った行動の責任だと思うだろう。ロッカールームでのトラブルは選手が嫌うもの。49ersの元ヘッドコーチ(HC)ビル・ウォルシュの時代、当初は彼が望むような選手はいなかった。そうなるとどれだけその選手の能力が高かろうと関係なかったし、そのチームに長期間とどまる選手はいなかった。チームには同じ目標を持ち、与えられた時間内でそれを達成しようとする選手が必要だ」と語った。

米国内の弱者に対する不平等を訴えるため、先シーズンのキャパニックは試合前の国歌斉唱中に立ち膝をつくという行動を取った。フットボール界だけでなく、国中の人々がこの行為に二分化した態度を示している。49ersが元ドラフト2巡目の選手を放出に至らしめたのはまさにこの行動が原因であったとモンタナは主張した。

しかし同時に、ここ2シーズンのキャパニックがフィールド上で苦戦していることも次なる新天地が見つからない原因であるとモンタナは指摘。2012年に爆発的な活躍を見せた同選手はその後、2013年と2014年にマークした数字にまで調子を戻すことができていない。

今シーズンのキャパニックにプレーするチームがあるかどうかについて、モンタナは「それは定かでない。負傷の後遺症もあるのだろう。何よりもまず、彼がちゃんとしたプレーをできるかどうかが問題だ」と語った。

FA市場に顔を出して以来、キャパニックの動向が各チームの注目を集めたことはほとんどない。今年5月にシアトル・シーホークスを訪れたキャパニックだが、同チームはバックアップQBにオースティン・デイビスを選択した。

49ersの元HCであるジム・ハーボーはキャパニックにはいまだスーパーボウルを制覇する実力があると見ている。また、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルやボルティモア・レイブンズのジョン・ハーボーはNFLのロースターからキャパニックを意図的に外そうとする動きは全くないと否定している。

果たして、今シーズンの開幕までにキャパニックの新たな居場所は見つかるのだろうか。